迅速な初期消火で延焼防ぐ 地域防災功績で「つつじ賞」
2026年06月13日
迅速な初期消火で住宅火災の延焼を食い止めた地域防災の功績で、加里屋の吉森篤博さん(77)と根木茂さん(72)に赤穂市から「つつじ賞」が贈られることが決まった。

吉森さんは今年3月10日午後4時半ごろ、「近所で火事やで!」と叫ぶ家族の声を聞いて表へ飛び出した。隣保の2階建て家屋の2階ベランダから上がる煙と炎を確認すると、妻に119番通報を頼み、自宅から水道ホースと脚立を持ち出した。近くに住む根木さんが脚立に上がって放水。吉森さんは脚立が倒れないように押さえ、消防隊が現場に到着するまで火災の拡大を防いだ。その結果、火元になったエアコン室外機が燃えただけで鎮火。けが人も類焼もなかった。
近所の人の話では、火元の家屋は少なくとも10年ほど前から空き家。現場は木造家屋が近接して建ち並ぶ住宅地で、「初期消火を行っていなければ、隣接する建物へ延焼拡大していた可能性が高い」(消防本部)と推測される。
「大事にならなくて本当に良かった」と吉森さん。根木さんは職場で定期的に消防訓練があり、今年2月にも放水を体験したといい、「あわてずに水をかけることができた。訓練が役に立った」と話した。
「つつじ賞」はボランティア活動などを通して住みよいまちづくりなどに貢献した個人、団体などを市花に例えて称える赤穂市の表彰制度。表彰式は6月13日(土)、中広の赤穂市総合福祉会館で午後1時半から行われ、昨年7月に加里屋の赤穂港で起きた船舶火災で乗員を救助した人命救助の功績で西有年の会社員、前田隆幸さん(48)にも贈られる。
当日は表彰式に続き、タレントの山田雅人さんが「山田雅人の『かたりの世界』」の演題で記念講演する。
その他の受賞者は次のみなさん。敬称略。
〔さくら賞〕
▽ふれあいスポーツ赤穂=2012年発足し、会員7人全員が公認パラスポーツ指導員の資格を取得。ユニバーサルスポーツを通して障がいのある人が集える場づくり、高齢者の健康づくりに努め、社会奉仕活動に貢献している。
〔ふくしの人〕
▽南野中「村民の会」(有年謹吾代表)=2015年発足のふれあい・いきいきサロン。百歳体操やグラウンド・ゴルフのほかカラオケ、クリスマス会などを企画し、子どもから高齢者までの各世代が気軽に参加しやすい場を開いている。
▽赤穂笛の会羽音色(平田洋一代表)=市内外のフルート愛好家で2008年に結成したボランティアグループ。きれいな音色、心に届く演奏を目標に月1回程度、福祉施設や市内外のイベントで演奏し、癒やしのアンサンブルを届けている。
掲載紙面(PDF):
2026年6月13日号(2647号) 1面 (10,729,591byte)
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当時の初期消火の様子を再現する吉森篤博さん(左)と根木茂さん
吉森さんは今年3月10日午後4時半ごろ、「近所で火事やで!」と叫ぶ家族の声を聞いて表へ飛び出した。隣保の2階建て家屋の2階ベランダから上がる煙と炎を確認すると、妻に119番通報を頼み、自宅から水道ホースと脚立を持ち出した。近くに住む根木さんが脚立に上がって放水。吉森さんは脚立が倒れないように押さえ、消防隊が現場に到着するまで火災の拡大を防いだ。その結果、火元になったエアコン室外機が燃えただけで鎮火。けが人も類焼もなかった。
近所の人の話では、火元の家屋は少なくとも10年ほど前から空き家。現場は木造家屋が近接して建ち並ぶ住宅地で、「初期消火を行っていなければ、隣接する建物へ延焼拡大していた可能性が高い」(消防本部)と推測される。
「大事にならなくて本当に良かった」と吉森さん。根木さんは職場で定期的に消防訓練があり、今年2月にも放水を体験したといい、「あわてずに水をかけることができた。訓練が役に立った」と話した。
「つつじ賞」はボランティア活動などを通して住みよいまちづくりなどに貢献した個人、団体などを市花に例えて称える赤穂市の表彰制度。表彰式は6月13日(土)、中広の赤穂市総合福祉会館で午後1時半から行われ、昨年7月に加里屋の赤穂港で起きた船舶火災で乗員を救助した人命救助の功績で西有年の会社員、前田隆幸さん(48)にも贈られる。
当日は表彰式に続き、タレントの山田雅人さんが「山田雅人の『かたりの世界』」の演題で記念講演する。
その他の受賞者は次のみなさん。敬称略。
〔さくら賞〕
▽ふれあいスポーツ赤穂=2012年発足し、会員7人全員が公認パラスポーツ指導員の資格を取得。ユニバーサルスポーツを通して障がいのある人が集える場づくり、高齢者の健康づくりに努め、社会奉仕活動に貢献している。
〔ふくしの人〕
▽南野中「村民の会」(有年謹吾代表)=2015年発足のふれあい・いきいきサロン。百歳体操やグラウンド・ゴルフのほかカラオケ、クリスマス会などを企画し、子どもから高齢者までの各世代が気軽に参加しやすい場を開いている。
▽赤穂笛の会羽音色(平田洋一代表)=市内外のフルート愛好家で2008年に結成したボランティアグループ。きれいな音色、心に届く演奏を目標に月1回程度、福祉施設や市内外のイベントで演奏し、癒やしのアンサンブルを届けている。
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2026年6月13日号(2647号) 1面 (10,729,591byte)
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