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関福大リレーコラム・体操は健康な体をつくる第一歩

 2025年10月03日 
 初めまして。関西福祉大学教育学部保健教育学科の大谷麻子と申します。今回より中村先生からバトンを受け、このコラムを担当することとなりました。

 私は、兵庫県内の中学校と中等教育学校で保健体育科の教員として勤めたのちに、この関西福祉大学において教員養成に携わっております。どうぞよろしくお願いいたします。

 教員として働いていた頃、授業や部活動の指導など、自然と体を動かす機会が多くありました。ところが現在は、座って過ごす時間が圧倒的に増え、気づけば椅子の背もたれにもたれる姿勢が多くなっています。

 そのせいでしょうか、最近、体幹の衰えを実感することがあり、このままではいけないと思うようになりました。そこで私は、1時間続けて座った後には、軽い運動やストレッチを取り入れるよう心がけています。身体を動かす習慣の大切さを改めて感じています。

 さて、秋の澄んだ空気の中、近所の学校では運動会の練習している光景が見られます。グラウンドに響く号令や歓声に混じって、ラジオ体操の音楽が流れてくることもあります。このラジオ体操は、1928年(昭和3年)に国民の健康増進を目的に作成され、2028年に100周年を迎えます。

 ラジオ体操が普及したきっかけは、子どもたちの健康増進と早起きを促すために、町内会が空き地で「早起きラジオ体操会」を企画したことに始まるとされています。今では多くの学校で体育の授業や運動会の準備運動としても実施されています。ラジオ体操の音楽が流れ始めると、自然と身体が動き始める人が多いのではないでしょうか。

 この国民的体操ともいえるラジオ体操ですが、実は、それなりにハードです。私も、生徒に正しいやり方を教えた後は、全身が心地よく伸びた感覚と、程よい筋肉痛を感じていました。

 体操の魅力は、誰でも、いつでも、どこでも、一人でも、気軽に取り組めることです。毎日のちょっとした積み重ねが、健康な体をつくる第一歩です。赤穂市にも「赤穂市百歳いきいき体操」をはじめ、地域の文化と健康づくりを結び付ける体操があります。皆さんもぜひ、体操という手軽な運動に挑戦してみてはいかがでしょうか。(教育学部保健教育学科講師・大谷麻子)



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掲載紙面(PDF):
2025年10月4日号(2615号) 2面 (6,336,137byte)
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