忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. かしこい子育て
  3. 記事詳細

関福大リレーコラム・子育てを哲学する―(4)親になって分かったこと

 2018年03月31日 
 言葉の意味は理解しているつもりでも、体験して初めて分かることがあります。私にとって「親の気持ちは親になってみないと分からない」という言葉が、まさにそれでした。
 親になって初めて、「親は子どものことをこんなふうに思っているんだ」ということが分かりました。この理解は、自分が親になる前に、どんなに勉強をしたとしても、仮にどれほど頭が良かったとしても、分からないことだと思います。
 ひとつ例を挙げます。私には3人の子どもがいます。ある人が「誰がいちばん可愛いですか」とか「誰がいちばん大切ですか」と私に質問をしたとします。私は躊躇なく、「3人とも等しく可愛い、等しく大切」と答えます。比較することができず、無条件に価値あるものを、カントという哲学者は「尊厳」と表現しました。子どもが生まれる前から、このことは知っていました。しかし、尊厳の意味を心底理解できたのは、子どもの存在を通してです。
 もう1つ例を挙げます。私は自分の死と伴に消滅する世界を生きており、どう転んでも、その世界の外に出ることはできません。そのため、「人のため」と言っても、結局は「自分のため」であり、「人間は自分をいちばん大切に思う存在」と思っていました。と同時に、そうした在り方に、少々うんざりしていました。子どもの存在は、そうした自己閉鎖的な世界に穴をあけ、この世界には自分よりはるかに大切な存在があることを教えてくれました(もちろん、子どもの前に妻の存在がありますが)。
 育児は「する」ものです。私自身、多くは妻に任せつつも、育児をしてきました。改めて育児について哲学してみる(考えてみる)と、自分自身、新たな気づきがありました。このコラムが育児について「ちょっと考えてみる」きっかけになれば嬉しく思います。(中村剛・社会福祉学部 学部長)
 * * *
 次回は加藤明学長のコラムです。お楽しみに。
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2018年3月31日(2272号) 3面 (13,077,582byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 城南緑地のコクチョウ死ぬ←散歩好き(05/21)
  • 花岳寺通商店街恒例「土曜夜店」 6月8日に開幕←ぽん(05/20)
  • 「パリへの挑戦」CFで支援呼び掛け←なすび(05/16)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警