市民病院の指定管理料 国の繰出し基準ベースに調整へ【表の訂正あり】
2025年11月29日
2027年4月に医療法人伯鳳会による指定管理者制へと経営形態を移行する方針が固まった赤穂市民病院の指定管理料について、赤穂市は国の繰出し基準に基づく地方交付税算定額をベースに調整する考えをもっていることが市の説明でわかった。
また、移行後に必要な医師と看護師の人数については、市は「診療機能、病床数をどうするのかによって決まる」として現時点で試算しておらず、「成り行き任せ」の感が否めない。
国は自治体が運営する水道や消防などの公営企業の経営基盤を強化するため、公営企業繰出金を毎年度計上。一定の基準に基づき、地方交付税に算定して自治体に財源を渡している。公立病院を運営する自治体に対しては救急や小児科、周産期、附属診療所など、それ自体の収入では経費をまかなえない事業が繰出し対象とされている。地方交付税への算定は公設民営の病院も対象となる。
市によると、2024年度実績では赤穂市民病院に関する地方交付税の算定額は3億1300万円。また、建物や設備の減価償却費は5億7600万円で市と病院の折半で負担している。
市は今月17日から市内各地区公民館で開いている市民説明会で、「国からの交付金に相当する指定管理料は支払う」「(減価償却費は)基本的には今後も指定管理者に2分の1を負担してほしい」(政策担当課長)などと言及。一方、伯鳳会の古城資久理事長は赤穂民報のインタビューで「まだ決まっていないが、基準内繰入金に相当する額は入れていただけるものと思っている」「赤穂市の財政状況が非常に厳しいのはわかっているので、こちらとしてはあまり無理なことを言うつもりはないが、減価償却費の負担については金額や一定期間の免除を交渉するかもしれない」などと話しており、今後に双方の話し合いが進むとみられる。
市民説明会は28日までに7か所で終了。参加者からは、指定管理移行後の医療のあり方を確認する質問や、市民病院の67億円に上る債務返済に伴う市財政悪化への懸念を指摘する意見がどの会場でも出ている。
公募せずに指定管理者候補を決定した理由を問う声も多く、牟礼正稔市長は「赤穂市の規模、圏域の規模で2つの総合病院が共存できる環境ではなくなっている。2つの総合病院を統合することによって地域医療が守れるとの判断で今回は公募しない判断に至った」と回答した。
この考えは市と伯鳳会で一致しており、古城理事長は中央病院の外来と救急を市民病院に一本化する構想を表明している。仮に、構想通りになるとすれば、指定管理移行後の市民病院の外来患者数は現在の2倍以上に増え、年間3500件近い救急搬送を受け入れることになる。
その場合、どのくらいの数の医師、看護師が必要になるのか。説明会で本紙記者が質問したところ、「診療機能、病床数をどうするのかによって決まるので、この場で答えるのは難しい」(病院事務局長)と回答。中央病院が現在受け入れている外来、入院患者数についても尋ねたが「承知していない」との返答で、基本的な情報も把握しないままに指定管理者の候補に決定していたことがわかった。
参加者からは「将来人口推計を考えれば、赤穂市内に大きな病院が2つ両立できないことは前からわかっていたはず。なぜ、市の貯金を使い果たしてしまうまで手をつけなかったのか」と決断の遅れを指摘する声や、「一緒になる病院の患者数も調べていないとは。真剣に取り組んでいると思えず心配だ」と不安の声が聞かれた。
* * *
○訂正とおわび
「赤穂市民病院と赤穂中央病院の比較」の表で、医師や看護師などの人数が不正確でした。両病院から提供された数値を本紙が編集する際、ミスや確認不足があったのが原因です。修正した比較表を掲載しました。読者と関係者のみなさまにおわびします。 (2025年12月5日16時00分)
掲載紙面(PDF):
2025年11月29日号(2622号) 1面 (6,840,684byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
また、移行後に必要な医師と看護師の人数については、市は「診療機能、病床数をどうするのかによって決まる」として現時点で試算しておらず、「成り行き任せ」の感が否めない。
国は自治体が運営する水道や消防などの公営企業の経営基盤を強化するため、公営企業繰出金を毎年度計上。一定の基準に基づき、地方交付税に算定して自治体に財源を渡している。公立病院を運営する自治体に対しては救急や小児科、周産期、附属診療所など、それ自体の収入では経費をまかなえない事業が繰出し対象とされている。地方交付税への算定は公設民営の病院も対象となる。
市によると、2024年度実績では赤穂市民病院に関する地方交付税の算定額は3億1300万円。また、建物や設備の減価償却費は5億7600万円で市と病院の折半で負担している。
市は今月17日から市内各地区公民館で開いている市民説明会で、「国からの交付金に相当する指定管理料は支払う」「(減価償却費は)基本的には今後も指定管理者に2分の1を負担してほしい」(政策担当課長)などと言及。一方、伯鳳会の古城資久理事長は赤穂民報のインタビューで「まだ決まっていないが、基準内繰入金に相当する額は入れていただけるものと思っている」「赤穂市の財政状況が非常に厳しいのはわかっているので、こちらとしてはあまり無理なことを言うつもりはないが、減価償却費の負担については金額や一定期間の免除を交渉するかもしれない」などと話しており、今後に双方の話し合いが進むとみられる。
市民説明会は28日までに7か所で終了。参加者からは、指定管理移行後の医療のあり方を確認する質問や、市民病院の67億円に上る債務返済に伴う市財政悪化への懸念を指摘する意見がどの会場でも出ている。
公募せずに指定管理者候補を決定した理由を問う声も多く、牟礼正稔市長は「赤穂市の規模、圏域の規模で2つの総合病院が共存できる環境ではなくなっている。2つの総合病院を統合することによって地域医療が守れるとの判断で今回は公募しない判断に至った」と回答した。
この考えは市と伯鳳会で一致しており、古城理事長は中央病院の外来と救急を市民病院に一本化する構想を表明している。仮に、構想通りになるとすれば、指定管理移行後の市民病院の外来患者数は現在の2倍以上に増え、年間3500件近い救急搬送を受け入れることになる。
その場合、どのくらいの数の医師、看護師が必要になるのか。説明会で本紙記者が質問したところ、「診療機能、病床数をどうするのかによって決まるので、この場で答えるのは難しい」(病院事務局長)と回答。中央病院が現在受け入れている外来、入院患者数についても尋ねたが「承知していない」との返答で、基本的な情報も把握しないままに指定管理者の候補に決定していたことがわかった。
参加者からは「将来人口推計を考えれば、赤穂市内に大きな病院が2つ両立できないことは前からわかっていたはず。なぜ、市の貯金を使い果たしてしまうまで手をつけなかったのか」と決断の遅れを指摘する声や、「一緒になる病院の患者数も調べていないとは。真剣に取り組んでいると思えず心配だ」と不安の声が聞かれた。
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○訂正とおわび
「赤穂市民病院と赤穂中央病院の比較」の表で、医師や看護師などの人数が不正確でした。両病院から提供された数値を本紙が編集する際、ミスや確認不足があったのが原因です。修正した比較表を掲載しました。読者と関係者のみなさまにおわびします。 (2025年12月5日16時00分)

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コメント
赤穂民報が表を作成した際、赤穂中央病院の医師数を誤って入力していました。歯科衛生士、眼科の視能訓練士の人数を誤って「医師」の人数に加えたことが原因です。
編集時に誤りに気付きましたが、修正前の表をそのまま掲載するという二重のミスがありました。
表を訂正しますとともに、関係者と読者のみなさまにおわびします。
なお、非常勤の医師数については、常勤換算の数値ではなく、実数を掲載しています。常勤換算では9.813人です。
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投稿:赤穂民報 2025年11月29日赤穂市民病院(医師53人、非常勤医師13.1人、歯科医師2人、非常勤歯科医師0.7人)
赤穂中央病院(医師39人、非常勤医師11.5人、歯科医師3人)
とあります。
今年の9月時点の「アンケート」のようですが、赤穂中央病院の報告数値との開きが
大きいのが、気になります。
医師確保が困難と言われている現在、一年足らずで「医師11人」
「非常勤医師79.5人」の確保ができたということでしょうか。
私がデータを読み誤ってますか、「アンケート」を実施された赤穂民報さん、いかがでしょう。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf15/byousyoukinouhoukoku/r6/nishiharima.html
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1
投稿:病床機能報告 2025年11月29日甚だ疑問である。
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9
投稿:市民 2025年11月29日コメントを書く