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障害福祉サービス事業所「わかば園」が改築竣工

 2025年10月21日 
 社会福祉法人緑樹福祉会が運営する大津の障害福祉サービス事業所「わかば園」の改築工事が完了し、20日に竣工式が行われた。来賓や関係者約35人が出席し、完成を祝った。

改築工事が竣工した障害福祉サービス事業所「わかば園」


 同園は、赤穂市手をつなぐ育成会が旧大津保育所を再利用して運営していた作業所を前身に2008年に開設。生活介護事業と就労継続支援B型の通所型施設として日曜、祝日を除き定員40人を受け入れている。このほど赤穂市から建物が譲渡されたことを受け、国と県の補助で今年3月から改築工事を進めてきた。

 新しい施設は軽量鉄骨造2階建てで延床面積は約490平方メートル。生活介護室や多目的室のほか、新たに浴室も備えた。平屋だった旧施設よりもスペースが広くなり、利用者と職員がゆとりをもって活動と支援に取り組める環境が整った。

 竣工式で三村佳壽子理事長は「途中で心が折れるかなと思ったこともありましたが、多くのみなさんのご協力のおかげでこぎつけることができました。建物が変わろうとも、『当たり前の暮らしを子どもたちに送りたい』というノーマライゼーションの理念は変わることはありません」とあいさつ。また、11月から新理事長に就任する藤本大祐理事が紹介され、「歴代理事長の思いを汲みながら、職員全員が一致団結して障害者福祉の向上と地域社会に貢献できる事業運営を行ってまいります」と抱負を述べた。

 式典では利用者のみなさんが日頃の音楽活動の成果として「365日の紙飛行機」を電子ピアニカや打楽器で合奏。真新しい施設に温かい拍手が響いた。

 新施設は、仮施設として使用している御崎の旧赤穂市立老人福祉センター万寿園からの移転作業を経て11月4日から供用開始する。
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掲載紙面(PDF):
2025年10月25日号(2618号) 2面 (5,405,643byte)
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