イワシと緑茶で認知症予防
2012年03月31日
認知症の予防とケアをテーマに開かれた市民公開講座
認知症についての正しい知識を広めようと、岡山大学医学部神経内科と専門クリニックがある赤穂中央病院が主催した。
「認知症の予防と新しい治療薬」と題して講演した同大の阿部康二教授は、高血圧症や高コレステロール症の改善が認知症の予防や進行抑止につながった臨床データを提示。身近な食事療法として、イワシなどの魚、カテキンを多く含む緑茶、赤ワインを摂取することが有効だと説いた。
続いて演台に立ったのは、熊本と東京で介護施設を運営する社会福祉法人照敬会理事長の小山敬子さん。教室や制服、通信簿まで用意して青春期を再体験するユニークな学習療法によって、多くの認知症患者が在宅復帰を果たしている事例を紹介し、「人生の最期の一瞬まで成長する可能性や希望を持つこと」の重要性を語った。
会場には約380人が来場。夫婦で聴講した惣門町の男性(75)は「きょうの話を参考にして、食生活に気をつけます」と話していた。
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掲載紙面(PDF):
2012年4月7日(1986号) 4面 (9,634,868byte)
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