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免許返納しても外出の楽しみは手放さないで

 2026年04月04日 
 年齢を重ねても外出を楽しめることを目指そうと、高齢者安全運転健康教室が加里屋中洲の赤穂市民会館でこのほどあり、自動車の運転能力を維持する脳と体のトレーニングや、運転できなくなった場合の代替手段などを学んだ。

 シニア世代とその家族を対象に兵庫県作業療法士会自動車運転支援委員会が主催。委員長の笹沼里味さんが「加齢による脳・体の変化と自動車運転への影響〜運転できなくなったらどうする?〜」と題して講話した。

 笹沼さんは、加齢による身体能力と脳の変化でハンドルやブレーキの操作が遅れたり、視力や注意機能が低下して歩行者や信号などを見落とすといった危険性を解説。一方、車の運転をやめた人は体力や認知機能などの衰えが8倍進むという。

 運動に限らず、日常の暮らしの中で料理や掃除といった生活動作を計画して実行することでも体と脳の機能維持に役立つと強調。歩くときに、やや大股にしたり、少し膝を高く上げたり心掛けるだけでも効果があるとし、「普段の生活にプラスアルファして運転寿命とともに『健幸寿命』を延ばしましょう」と無理のない取組を推奨した。

 講座の後は、脳と体の機能チェックを行い、スマホアプリを使った認知機能テストや、筋力やバランス能力を把握するための体力測定を実施。作業療法士の指導で、運転に必要な能力を増進するためのストレッチや体操を行った。また、運転免許がなくても使用できる電動四輪自転車や電動車椅子などの展示もあり、参加者らが試乗して運転を体験した。

 しばらく前に足を怪我してからハンドルを握っていないという山手町の女性(90)は家族に付き添われて参加。電動カートが乗りやすかったといい、「いつまでも車に乗って自由に出掛けたいですが、みんなに心配かけたくない。免許返納を考えます」と話した。

 共催した赤穂市地域包括支援センターは「たとえ運転免許を返納しても、自分で好きなところに行ける代わりの手段もある。車は手放しても、外に出掛ける楽しみは手放さないで」と呼び掛けた。

電動カートや四輪自転車の試乗コーナーもあった高齢者安全運転健康教室



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掲載紙面(PDF):
2026年4月4日号(2639号) 2面 (4,806,341byte)
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