中学生絵師 「忠臣蔵ねぷた」と囃子で会場魅了
2025年12月13日
赤穂義士祭の前々日イベント「忠臣蔵×弘前ねぷた―出会う伝統、つなぐ未来」(赤穂民報社など後援)が12日、中広の赤穂化成ハーモニーホールであり、青森県弘前市の中学生絵師、菊池虎太朗(こたろう)君(14)が手掛けた忠臣蔵ねぷたの新作が披露された。

虎太朗君は3歳で初めて見た弘前ねぷたの魅力にとりつかれ、小6で絵師としてデビュー。テレビ番組で「ねぷた博士ちゃん」としてピックアップされた注目の存在だ。
披露された新作は高さ約3メートルの扇形で、上段に大石内蔵助と吉良上野介、下段に堀部安兵衛と清水一学がそれぞれ対峙する構図。4人の表情にすごみがあり、討ち入りの緊迫感が迫る。
虎太朗君によると、弘前ねぷたの題材で最も多いのは三国志や水滸伝で、忠臣蔵を描いた作品はさほど多くないという。虎太朗君自身、忠臣蔵を題材にしたのは今回が初めてで、赤穂市が運営する浮世絵データベースも参考にして絵柄を製作した。
この日は忠臣蔵ねぷたを除幕したステージで、虎太朗君が主宰する文化団体「響樂會(きょうらくかい)」が弘前だけでなく青森、五所川原の各地の祭り囃子を演奏。観客が「ヤーヤドー」などと掛け声を上げ、ステージと客席が一緒になって祭りの雰囲気を楽しんだ。
虎太朗君は得意の津軽笛のソロ演奏、即興でねぷた絵を描くライブパフォーマンスなど見せ場たっぷりで、父の聖一朗さんとともに登壇したトークショーでは「県外でねぷた文化を広められる機会をいただけてありがたい。これからも赤穂と弘前の交流が続き、一度本場のねぷたを見に来てください」と呼び掛け、約330人が集まった会場から大きな拍手を浴びた。
赤穂高校の学校創立100周年関連事業としても開催され、同校の書道部がタイトル看板を揮毫し、放送部が司会を務めるなど協力した。イベントを企画した赤穂出身の国立研究開発法人職員、榊泰直(ひろなお)さん(57)=奈良市=は「予想以上に盛り上がり、ねぷたの魅力を味わってもらえた。若い世代同士が交流するきっかけになれば」と願いを話した。

初めて手掛けた忠臣蔵ねぷたを披露した中学生絵師の菊池虎太朗君
虎太朗君は3歳で初めて見た弘前ねぷたの魅力にとりつかれ、小6で絵師としてデビュー。テレビ番組で「ねぷた博士ちゃん」としてピックアップされた注目の存在だ。
披露された新作は高さ約3メートルの扇形で、上段に大石内蔵助と吉良上野介、下段に堀部安兵衛と清水一学がそれぞれ対峙する構図。4人の表情にすごみがあり、討ち入りの緊迫感が迫る。
虎太朗君によると、弘前ねぷたの題材で最も多いのは三国志や水滸伝で、忠臣蔵を描いた作品はさほど多くないという。虎太朗君自身、忠臣蔵を題材にしたのは今回が初めてで、赤穂市が運営する浮世絵データベースも参考にして絵柄を製作した。
この日は忠臣蔵ねぷたを除幕したステージで、虎太朗君が主宰する文化団体「響樂會(きょうらくかい)」が弘前だけでなく青森、五所川原の各地の祭り囃子を演奏。観客が「ヤーヤドー」などと掛け声を上げ、ステージと客席が一緒になって祭りの雰囲気を楽しんだ。
虎太朗君は得意の津軽笛のソロ演奏、即興でねぷた絵を描くライブパフォーマンスなど見せ場たっぷりで、父の聖一朗さんとともに登壇したトークショーでは「県外でねぷた文化を広められる機会をいただけてありがたい。これからも赤穂と弘前の交流が続き、一度本場のねぷたを見に来てください」と呼び掛け、約330人が集まった会場から大きな拍手を浴びた。
赤穂高校の学校創立100周年関連事業としても開催され、同校の書道部がタイトル看板を揮毫し、放送部が司会を務めるなど協力した。イベントを企画した赤穂出身の国立研究開発法人職員、榊泰直(ひろなお)さん(57)=奈良市=は「予想以上に盛り上がり、ねぷたの魅力を味わってもらえた。若い世代同士が交流するきっかけになれば」と願いを話した。
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