《市民病院医療事故多発》脳外科医と科長の主張 真っ向対立
2025年06月05日
赤穂市民病院に在任中、上司からパワハラや暴力を受けたほか専門医試験の受験を妨害されたなどとして、脳神経外科の男性医師が科長と当時の院長、赤穂市に損害賠償を求めている裁判の証人尋問が4日、神戸地裁姫路支部であり、原告と被告双方が証言して結審した。判決は9月17日に言い渡される予定。
* * *
両者の言い分真っ向対立
この日の尋問で、男性医師は「(科長から)パワハラや暴力を再三にわたって受けていた」「胸の正面を平手で思いっきり押されて階段から転げ落ちた」「(専門医試験の)受験要件を満たしていたのに(出願に必要な)サインをしてくれなかった」などと主張。一方、上司の科長は「あまりにひどい暴言を言われたので、一度だけ胸ぐらをつかんでしまったことがあるが、それ以外にはない」「カンファレンスルームの鍵を返す、返さないになって手が当たったが押してはいない。自ら誤って階段から落ちた」「手術実績の症例数に虚偽があったのでサインできなかった」などと反論し、両者の言い分は真っ向から対立した。
* * *
当時の院長証言「技量未熟で手術が安全に行われる状況なかった」
また、当時の院長も証言に立ち、「事務局長(当時)に調査させたが、パワハラはなかった。むしろ、科長に対する男性医師の言動が高圧的だった」「階段転落は両者の言い分が異なっており、処分を見送った」などと陳述。「(男性医師は)手術の技量が未熟で、科長の指導に従わないなど、手術が安全に行われる状況ではなかった」とも証言した。
* * *
男性医師「休職中のバイト まったくない」
尋問では、男性医師の勤務状況についても応酬。「遅刻が多かった。カンファレンスルームにこもり、病棟からの呼び出しに対応しないことも非常に多かった。休職中に他の病院にアルバイトに行っていた」などとの科長の証言に対し、男性医師は「遅刻はゼロではないが、業務に差し支えることはなかった。病棟に行くことが無理な場合もある。カンファレンスルームで事務作業などをすることはあったが、こもりっきりはない。(休職中のアルバイトは)まったくない」と否定した。
男性医師は2019年7月から21年8月まで赤穂市民病院に在籍。着任から半年間で8件の手術で医療事故を起こしたとして、院長から手術禁止を言い渡された。このうち、病院が医療過誤を認めた症例をめぐっては、病院と連帯して約8900万円を患者と家族に支払うよう命じた同地裁支部判決が先月31日付けで確定。神戸地検姫路支部により業務上過失傷害罪で起訴されている。
掲載紙面(PDF):
2025年6月7日号(2600号) 1面 (6,379,702byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
* * *
両者の言い分真っ向対立
この日の尋問で、男性医師は「(科長から)パワハラや暴力を再三にわたって受けていた」「胸の正面を平手で思いっきり押されて階段から転げ落ちた」「(専門医試験の)受験要件を満たしていたのに(出願に必要な)サインをしてくれなかった」などと主張。一方、上司の科長は「あまりにひどい暴言を言われたので、一度だけ胸ぐらをつかんでしまったことがあるが、それ以外にはない」「カンファレンスルームの鍵を返す、返さないになって手が当たったが押してはいない。自ら誤って階段から落ちた」「手術実績の症例数に虚偽があったのでサインできなかった」などと反論し、両者の言い分は真っ向から対立した。
* * *
当時の院長証言「技量未熟で手術が安全に行われる状況なかった」
また、当時の院長も証言に立ち、「事務局長(当時)に調査させたが、パワハラはなかった。むしろ、科長に対する男性医師の言動が高圧的だった」「階段転落は両者の言い分が異なっており、処分を見送った」などと陳述。「(男性医師は)手術の技量が未熟で、科長の指導に従わないなど、手術が安全に行われる状況ではなかった」とも証言した。
* * *
男性医師「休職中のバイト まったくない」
尋問では、男性医師の勤務状況についても応酬。「遅刻が多かった。カンファレンスルームにこもり、病棟からの呼び出しに対応しないことも非常に多かった。休職中に他の病院にアルバイトに行っていた」などとの科長の証言に対し、男性医師は「遅刻はゼロではないが、業務に差し支えることはなかった。病棟に行くことが無理な場合もある。カンファレンスルームで事務作業などをすることはあったが、こもりっきりはない。(休職中のアルバイトは)まったくない」と否定した。
男性医師は2019年7月から21年8月まで赤穂市民病院に在籍。着任から半年間で8件の手術で医療事故を起こしたとして、院長から手術禁止を言い渡された。このうち、病院が医療過誤を認めた症例をめぐっては、病院と連帯して約8900万円を患者と家族に支払うよう命じた同地裁支部判決が先月31日付けで確定。神戸地検姫路支部により業務上過失傷害罪で起訴されている。

| <前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2025年6月7日号(2600号) 1面 (6,379,702byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
迅速な初期消火で延焼防ぐ 地域防災功績で「つつじ賞」 「社会人の一員として自覚」教習所で安全運転研修
[ 社会 ] 2026年06月13日 「不倫の示談金必要」 息子装い600万円だまし取る
[ 事件・事故 ] 2026年06月12日 横断歩道で歩行者が車にはねられ負傷 地方公務員の28歳女を過失運転致傷容疑で現行犯逮捕
[ 事件・事故 ] 2026年06月11日 指定管理移行後の診療体制 7月に市民説明会 産廃処分場建設反対へ活動継続 市民の会が総会
[ 社会 ] 2026年06月09日 国勢調査 赤穂市の人口 5年間で6・9%減少 [ 社会 ] 2026年06月07日警察官かたる詐欺 80代女性1750万円被害
[ 事件・事故 ] 2026年06月06日 雑誌購入数ほぼ半減 財政難の影響 図書館にも 部活動地域展開で支援制度 困窮世帯の負担軽減へ 赤穂市医師会 新会長に梶原達観氏 [ 社会 ] 2026年06月05日文化とみどり財団 新理事長に多木和重氏
[ 社会 ] 2026年06月04日 台風6号の強風で倒木や街路灯破損 人的被害なし
[ 社会 ] 2026年06月03日 遺留金3万円を無断流用 生活保護受給者に渡し減給処分
[ 事件・事故 ] 2026年06月02日 台風6号の影響で一部中学校が修学旅行延期













コメントを書く