書の清水さん 9年連続日展入選 日本画の古川さんは4度目
2022年11月05日
「第9回日本美術展覧会」(公益社団法人日展主催)の入選者がこのほど発表され、書の部で塩屋の書道講師、清水まみさん(66)が9年連続9度目、日本画の部で赤穂出身の大学職員、古川功晟(かつあき)さん(28)=奈良県葛城市=が4年連続4度目の入選となった。
* * *
清水さんは良寛の和歌「ひさかたの雪野に立てる白鷺はおのが姿に身をかくしつつ」を調和体で書した。自身初めて半分の長さに切断して正方形につなげた画仙紙を使用。漢字とかなをバランスよく配置でき、「気持ちよく筆が進んだ」という。今年3月に会友となり、さらに入選回数を重ねた。
所属する「正筆会」で常任総務を務めるなど多忙だが、「書に打ち込める環境に恵まれていることに感謝して、これからも日々を過ごしていきたい」と話す。

* * *
動物をモチーフとする古川さんの入選作は、歩き出そうとするホッキョクグマを描いたF150号。「遥か遠くから来た北極熊に自分のこれまでと、これからを託して、少しづつ前に」などとの思いを込め、「想うほど遠く」と題した。今夏の猛暑の中、取材に訪れた天王寺動物園で熱中症で倒れる寸前になるまで集中したスケッチが納得の作品につながった。
今年4月の「新日春展」で奨励賞を受賞し、同展会友となった。画家としての手応えを感じつつ、「取材する動物の魅力を引き出せるように、今後も素直な気持ちで作品制作に取り組む」とさらなる精進を誓った。
掲載紙面(PDF):
2022年11月5日号(2482号) 1面 (12,241,566byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
* * *
清水さんは良寛の和歌「ひさかたの雪野に立てる白鷺はおのが姿に身をかくしつつ」を調和体で書した。自身初めて半分の長さに切断して正方形につなげた画仙紙を使用。漢字とかなをバランスよく配置でき、「気持ちよく筆が進んだ」という。今年3月に会友となり、さらに入選回数を重ねた。
所属する「正筆会」で常任総務を務めるなど多忙だが、「書に打ち込める環境に恵まれていることに感謝して、これからも日々を過ごしていきたい」と話す。

清水まみさんの入選作
* * *
動物をモチーフとする古川さんの入選作は、歩き出そうとするホッキョクグマを描いたF150号。「遥か遠くから来た北極熊に自分のこれまでと、これからを託して、少しづつ前に」などとの思いを込め、「想うほど遠く」と題した。今夏の猛暑の中、取材に訪れた天王寺動物園で熱中症で倒れる寸前になるまで集中したスケッチが納得の作品につながった。
今年4月の「新日春展」で奨励賞を受賞し、同展会友となった。画家としての手応えを感じつつ、「取材する動物の魅力を引き出せるように、今後も素直な気持ちで作品制作に取り組む」とさらなる精進を誓った。

古川功晟さん画「想うほど遠く」
| <前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2022年11月5日号(2482号) 1面 (12,241,566byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
「ねぷた博士ちゃん」が描いた忠臣蔵 義士祭前々夜イベントで披露 尾崎地区で史跡ラリー 児童らが日本遺産など巡る 手芸歴50年以上の女性 編み物、パッチワークなど初の個展
[ 文化・歴史 ] 2025年11月22日 各地区自慢の獅子舞に拍手 伝統文化祭
[ 文化・歴史 ] 2025年11月16日 藩主から拝領の和時計を公開 田淵記念館 「撮り鉄」の草分け 吉栖清美さん写真展
[ 文化・歴史 ] 2025年11月06日 獅子舞3団体が出演 赤穂市伝統文化祭 塩屋の書道講師、清水まみさん 日展で12年連続入選
[ 文化・歴史 ] 2025年11月01日 「いやしへの扉をひらく場所」 坂越まち並み館25日再オープン 「愛と自由と平和」ゴスペルでビートルズ 25日にライブ 赤穂市美術展が開幕 7部門で61点入賞 19日まで
[ 文化・歴史 ] 2025年10月16日 赤穂八幡宮の子ども屋台 今年から男女で 「坂越の船祭」12日に本宮 和船巡航に「バタかけ」など見せ場 講演会「『忠臣蔵』の黄表紙ー蔦屋重三郎も手がけた江戸文芸」 11日に大石神社で石見神楽奉納












コメントを書く