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赤高ナイン熱戦譜(14)サインは誰が?

 2015年01月24日 
第36回全国高等学校野球選手権大会兵庫予選大会4回戦、鳴尾−赤穂の得点経過と先発選手=1954年(昭和29)8月1日
 鳴尾との4回戦で0−0の均衡を破った7回表のホームスチール。自身も中学から社会人まで野球をやっていた中村好照(80)=上仮屋北=は、3塁ランナーだった弟・敏行が本塁突入前にとった仕草を鮮明に覚えているという。
 「赤高が3塁側やったんで、3塁の内野席で応援しとったんです。3塁ベースにおった弟がね、ちょっと不思議そうな顔しながらベンチの方を見て、一瞬、万歳するみたいに両手を顔の前に挙げたんです。ぱっと」
 その直後、中村はそれまでよりも「2〜3歩大きなリード」を取り、左腕の相手ピッチャーがセットポジションから右足を上げるか上げないかという瞬間、一目散に駆け出したのだという。
 「あれは、ベンチにサインを確認したんやと思います。『ほんまにホームスチールやるんですか?』って」
 塩崎は「サインプレーだったかどうかは覚えていないが、そうだったとすれば、それを指示したのは黒田監督ではない」と言う。では、誰がサインを出したのか。(文中敬称略)
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掲載紙面(PDF):
2015年1月24日(2120号) 4面 (10,856,849byte)
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