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西有年・坂折池に新遺跡 市民の発見きっかけ

 2026年06月20日 
 西有年の坂折池で、石器の材料として利用されたとみられる石のかけらを市民が発見。届け出を受けた赤穂市教育委員会の現地調査で複数の土器片も見つかり、「西有年・坂折池遺跡」と名付けられた。

水を抜いた坂折池でサヌカイトを見つけた高野博文さん


 最初に石のかけらを見つけたのは西有年の高野博文さん(65)。中学・高校時代に考古学に詳しい先生に誘われて遺物の採集調査に参加した経験があり、当時先生から「干上がった田んぼやため池は遺物を見つけるチャンス」と教わった。昨年4月、坂折池がため池改修に伴って水を抜いたことを知り、「もしかしたら」と思って見に行ったという。

 現場に到着してすぐ、干上がった池底の表面に散らばっている黒っぽくて縁が鋭利な小石が目に飛び込んできた。石の色や断面などの特徴は、かつて見たことがあるサヌカイトと同じ。十数個拾い集めて市教委へ持参したところ、うち2点は確実にサヌカイトだとわかった。その後の市教委の調査でもほぼ同じ場所でサヌカイト2点が見つかり、さらに須恵器の破片も十数点発見された。

 サヌカイトは讃岐地方を中心に産出する緻密で硬質な火山岩。硬くて鋭利に割れる特性があり、主に縄文時代以降から弥生時代に矢じりや石刀、ナイフなどの打製石器として活用された。

 市教委によると、今回採集されたサヌカイトは香川県の金山産と考えられ、赤穂では産出しないことから「古代の人々によって運び込まれたものと考えられる」という。また、土器片は奈良時代から中世頃にかけて作られたものとみられ、同じ器種がまとまって発見されたことなどから窯跡があったと推測できるという。

 「自分が遺物を採集したことがきっかけで、現場一帯が遺跡になったと知り、驚きました」と高野さん。高野さんが見つけたサヌカイトは赤穂市立有年考古館で開催中の企画展「新発見!新収蔵!赤穂の歴史2026」で8月31日まで展示されている。

坂折池で採集されたサヌカイト



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掲載紙面(PDF):
2026年6月20日号(2648号) 1面 (5,947,070byte)
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