30年度当初予算案 財政厳しく「堅実型」
2018年02月17日
平成30年後赤穂市当初予算案の主な事業
市税収入と地方交付税の減収で一般財源の伸びが見込めない中、市債発行と基金取り崩しで財源を確保。赤穂市総合戦略の基本目標に関わる施策に重点的に予算配分した。市長就任後、4度目の予算編成となった明石元秀市長は「将来を見越して多少背伸びした。財源が厳しくとも、住民福祉の向上は図っていかなければならない」と語った。
子育て支援の分野では、すこやかセンター内に「子育て世代包括支援センター」を開設。有年小学校にアフタースクールを新設する。出産を控えた妊婦とパートナーを対象に母子保健推進事業「プレママ・プレパパクラス」をスタート。「こども食堂」を運営する団体への補助を3団体に拡充する。
定住促進策としては、空き家を住宅や交流拠点に活用する場合の補助制度を導入。新婚世帯が空き家情報バンク登録物件に入居すれば家賃助成に月額3000円を加算する。2人以上世帯を対象としている転入者定住支援金を単身世帯にも拡充。移住希望者が赤穂での生活を体験できる「お試し暮らし住宅」はトイレ、風呂を改修する。有年地域のデマンドタクシーは有年駅と有年診療所、有年公民館に停留所を追加して利便性を高める。
地域活性化、商業や観光の振興などでは、農林水産物直売所を設置する事業者に対し、6次産業化ネットワーク活動交付金を給付。地元食材を用いたジェラート開発を支援する。
塩を肴に枡酒を飲む古くからの慣習に着目し、木枡の国内生産量8割を占める岐阜県大垣市の行政や民間企業などと連携して日本酒用枡の商品開発に取り組み、枡とセットで赤穂塩の知名度向上と販売促進を図る。
市街化調整区域を利活用するモデルケースとして、御崎地区で特別指定区域を指定するための手続きに必要な予算を計上。坂越地区では駅前に有料駐車場を整備するとともに自転車レンタルを始める。
観光拠点の一つである市立歴史博物館の義士シアターは新作映像を制作する。
広域幹線道路整備促進事業として、高取峠のトンネル化へ向けた交通量調査を実施する。
* * *
一般会計としては前年度比11・1%増で、平成27年度(256億5000万円)に次いで歴代第2位の予算規模となったが、4年前に土地開発公社を清算した際の借金の借り換え(20億9590万円)を除けば前年度比2・0%増にとどまり、「実質は堅実型の予算」(市)だという。
歳入は、市税収入83億1600万円(0・6%減)、地方交付税32億6000万円(0・9%減)と、いずれも減少を見込む。借金に当たる市債53億4300万円(78・9%増)を発行しても8億7100万円の財源不足が生じるため、貯金に当たる基金を取り崩して対応する。
収入に対する借金の割合を示す「実質公債費比率」は9・8%(0・3ポイント増)、財政規模に対する将来負担額の割合を示す「将来負担比率」は146・3%(同4・6ポイント増)と、いずれも悪化の見通しとなっている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年2月17日(2267号) 1面 (11,175,098byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 政治 ]
新議長に西川浩司氏 副議長は榊悠太氏 [ 政治 ] 2025年04月18日
山口壮衆院議員 対日投資拡大目指し議連会長に就任 [ 政治 ] 2025年04月16日赤穂市議会 会派構成決定 赤諒会が5人で最多 [ 政治 ] 2025年04月15日
《赤穂市議選2025》新議員に当選証書「身の引き締まる思い」 兵庫県内唯一「育休退園ルール」廃止へ 4月から3歳児未満も継続利用可 市民病院経営形態「あらゆる選択肢検討」2027年度待たず見直しも [ 政治 ] 2025年02月27日
施政方針など質す代表質問 26日と27日 [ 政治 ] 2025年02月21日
市民病院の経営形態検討「今春人事で体制構築」 [ 政治 ] 2025年02月15日
高校生世代以下の医療費完全無償化など 赤穂市2025年度当初予算案 市民病院の借金返済に一般会計から5億円追加 [ 政治 ] 2025年02月07日
山口壮衆院議員 麻生派に入会 [ 政治 ] 2025年02月05日
市総合計画の中間見直しへ審議会初会合 牟礼市長「副市長が言ったとおり」 市民病院経営形態めぐる副市長発言を追認 [ 政治 ] 2025年01月23日
市民病院経営形態 外部諮問方針を撤回 [ 政治 ] 2025年01月18日
市議の請負契約辞退範囲「2親等」を継続 [ 政治 ] 2025年01月03日
コメント
ただし、言えるかどうかとか、忖度なんかはいらないと思う。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」
0
0
投稿:某漫画の名言より 2018年02月19日関係者ではないんですが、一般論として・・・・
交付金という名前がついてるには、「目的ありきで国や県から頂く予算」ですので、ジェラートの場合は次世代産業創成の目的予算が国から来てそれをジェラートに使うということですね。公募があってジェラートが選ばれたと思うのですがそこはわかりません。子供の教育の為の交付金が来ると、子供の為に使えます。高校無償化やオリンピックに国の予算が使われてますから、今、教育の充実に交付金が来るのは難しそうです。教育の充実の為にオリンピック反対とか言えるかどうか・・
0
0
投稿:モモンガ 2018年02月19日
0
0
投稿:母 2018年02月18日先週から本web上で議論されている「学校・園環境の改善」の提案については、
賛否両論ありますが、まずは市議会で議論をしていただきたいと思います。
赤穂民報の記事によりますと、すでに夏季の検討もされているようなので、
冬季も含めて検討を含めていただき、スケジュール感をもって議論を始めて
いただければと思います。
また、他の方も仰っていましたが、なぜ備前市は昨年度エアコン完備されたのか、
その経緯や理由を調査して、「赤穂市」はどうすべきかの議論をしていただければ
幸いです。
0
0
投稿:赤穂市民の保護者A 2018年02月18日コメントを書く