赤穂市内の公立幼稚園８園で長期休業中の預かり保育が今年度からスタート。市教委によると、２５日までに延べ１０００人を超える利用申込みがあった。
　市は５歳児を対象にした学期中の預かり保育を平成１９年度に５園で導入。段階的に拡充し、今年度から新たに高雄を追加して１０園中８園にしたのに加え、春夏冬の長期休業中についても受け入れを開始した。
　預かり時間は午前７時半から午後６時までの間で、土日祝と年末年始は対象外。園児の健康に配慮して休息できる部屋を確保するほか、必要に応じて午睡の時間を設ける。園児１人当たりの保育料は年間預かりで月額８０００円（８月のみ１万５０００円）、一時預かりは日額６００円（同１０００円）。減免制度もある。
　学習カリキュラムは行わないが、各園とも自然観察や保育所園児とのプール交流など地域の環境を活かしたプログラムを準備。塩屋幼稚園では２４日、近くの公園の水場でザリガニ釣りを楽しんだ。園児８人が割りばしの先に結んだ凧糸にスルメをくくって水の中へ。ザリガニが食いつくと子どもたちは大喜び。ゆっくり引き上げてバケツへ入れた。
　市教委子ども育成課は「ゆくゆくは市内全園に拡充し、対象を４歳児にも広げたい」と話している。

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掲載紙面（PDF）：
2012年7月28日(2000号) 3面 (7,112,547byte)
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