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亀の井ホテルに「熊八像」赤穂高校美術部がデザイン

 2025年10月24日 
 「亀の井ホテル」の創業者、油屋熊八(あぶらや・くまはち)をモチーフとした人形を、ご当地風に装飾した「熊八像」のモニュメントが御崎の「亀の井ホテル赤穂」に設置され、デザインを担当した赤穂高校美術部の部員たちを招いて除幕式が行われた。

 油屋熊八(1863ー1935)は愛媛・宇和島生まれの実業家で、48歳のとき大分・別府で「亀の井ホテル」を創業。さまざまなアイデアで別府温泉を一大観光地へと発展させたほか、日本で初めてバスガイド付きの定期観光バスを運行した功績などで「日本観光の祖」とも呼ばれる。

 全国41施設を展開する亀の井ホテルは「地域に根ざしたホテル」を目指し、地元の高校生がペイントした創業者像(高さ約1・5メートル)を各地ホテルに設置する「熊八像アートプロジェクト」を今年度からスタート。これまでに和歌山の紀伊田辺、千葉の九十九里などに設置された。

 6か所目となった赤穂の熊八像は赤穂義士にちなんで討ち入り法被を着た姿。ネクタイの部分は海をイメージして青と白い波線で彩り、左肩にかけたタオルが温泉を想起させる。瀬戸内海を一望できるロビーに設置され、右手を挙げて来館客を出迎えるポーズを取っている。

 部長の猿田也幾(なりき)さん(16)=2年=によると、部員14人で出し合ったアイデアを組み合わせてデザインを決定し、交替で色を塗って1か月半ほどかけて完成させた。「来館された方々の旅の思い出に残るとうれしい」と話した。

赤穂高校美術部が装飾した「熊八像」



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2025年10月25日号(2618号) 1面 (5,405,643byte)
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