赤穂八幡宮の子ども屋台 今年から男女で
2025年10月16日
尾崎の赤穂八幡宮の秋祭り「神幸式」(10月18日・宵宮、19日・本宮)で60年以上続く子ども屋台に今年から女子の参加が認められた。今年の参加者の4割以上が女子。うち2人は屋台に乗って太鼓を打つ「たたき子」を担うことになり、本番へ向けて練習に励んでいる。

神社の話では、子ども屋台は昭和30年代後半に始まり、小6男子の希望者が「担ぎ子」と「たたき子」を受け持つ慣わしが続いてきた。当時は子どもの人数が多く、こぞって屋台を担いだが、近年は少子化に伴って参加者が減少し、ぎりぎりに近い人数しか集まらない状況に。5年男子まで対象を広げてみた年もあったが上級生への遠慮があるのか、さほど集まらなかった。
今春、地元の小6を対象に祭りに関するアンケート調査を実施したところ、女子の8割以上が「祭りに興味がある」と回答。「予想を超える関心があった」ことから世話人会など関係者で協議して、男女を問わず参加を受け付けることを決定した。
実際に参加者を募集すると、応募があった46人中21人が女子だった。9月下旬からは太鼓の稽古が境内の屋台倉庫で始まり、抽選で「たたき子」に選ばれた男女6人が山田晴彦さん(69)=中浜町=らから指導を受ける。兄2人も「たたき子」を務めたという清水梨杏(りあん)さん(12)は「自分は参加できないと思っていた。一生懸命頑張る」と太鼓打つバチに力を込めた。ペアを組む西田柊李(しゅり)さん(11)は「屋台の上から見える景色が楽しみ」と本番を楽しみにしている。
世話人会の頓田幸正会長(75)=大橋町=は「祭りをこれからも続けていくために時代に合わせて変化する必要がある」と話す。
子ども屋台は18日は午前11時に神社拝殿で神事の後、尾崎地区内を午後6時まで巡行。19日は午後0時20分ごろから始まる頭人行列(市無形民俗文化財)や獅子舞(県無形民俗文化財)などに続き、神社と御旅所を往復する。18日午後7時半〜9時半、19日正午〜午後8時は赤穂大橋東詰〜間鍋自転車店前が車両通行止めになる。赤穂大橋東詰下の千種川河川敷が臨時駐車場として開放される。
* * *
放送設備一式 八幡宮に寄贈
「神幸式」に向け、会場アナウンスに使用する放送設備一式が赤穂八幡宮に寄贈された。
寄贈したのは神社総代の平野敏洋さん(60)=尾崎=。昨年の秋祭りにスタッフとして参加したとき、境内スピーカーで放送される祭りの由来や歴史、出演者などを実況する音声が聞こえづらく、「せっかくのアナウンスを見物している人にしっかり届けたい」と私費で設備を購入して寄贈した。
アンプとチューナー、マイクなどで約38万円相当で、神社は「とてもありがたい。さっそく今年の祭りから使わせていただく」と話している。
掲載紙面(PDF):
2025年10月18日号(2617号) 1面 (4,574,997byte)
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赤穂八幡宮の神幸式で女子にも門戸を開いた子ども屋台の太鼓練習
神社の話では、子ども屋台は昭和30年代後半に始まり、小6男子の希望者が「担ぎ子」と「たたき子」を受け持つ慣わしが続いてきた。当時は子どもの人数が多く、こぞって屋台を担いだが、近年は少子化に伴って参加者が減少し、ぎりぎりに近い人数しか集まらない状況に。5年男子まで対象を広げてみた年もあったが上級生への遠慮があるのか、さほど集まらなかった。
今春、地元の小6を対象に祭りに関するアンケート調査を実施したところ、女子の8割以上が「祭りに興味がある」と回答。「予想を超える関心があった」ことから世話人会など関係者で協議して、男女を問わず参加を受け付けることを決定した。
実際に参加者を募集すると、応募があった46人中21人が女子だった。9月下旬からは太鼓の稽古が境内の屋台倉庫で始まり、抽選で「たたき子」に選ばれた男女6人が山田晴彦さん(69)=中浜町=らから指導を受ける。兄2人も「たたき子」を務めたという清水梨杏(りあん)さん(12)は「自分は参加できないと思っていた。一生懸命頑張る」と太鼓打つバチに力を込めた。ペアを組む西田柊李(しゅり)さん(11)は「屋台の上から見える景色が楽しみ」と本番を楽しみにしている。
世話人会の頓田幸正会長(75)=大橋町=は「祭りをこれからも続けていくために時代に合わせて変化する必要がある」と話す。
子ども屋台は18日は午前11時に神社拝殿で神事の後、尾崎地区内を午後6時まで巡行。19日は午後0時20分ごろから始まる頭人行列(市無形民俗文化財)や獅子舞(県無形民俗文化財)などに続き、神社と御旅所を往復する。18日午後7時半〜9時半、19日正午〜午後8時は赤穂大橋東詰〜間鍋自転車店前が車両通行止めになる。赤穂大橋東詰下の千種川河川敷が臨時駐車場として開放される。
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放送設備一式 八幡宮に寄贈
「神幸式」に向け、会場アナウンスに使用する放送設備一式が赤穂八幡宮に寄贈された。
寄贈したのは神社総代の平野敏洋さん(60)=尾崎=。昨年の秋祭りにスタッフとして参加したとき、境内スピーカーで放送される祭りの由来や歴史、出演者などを実況する音声が聞こえづらく、「せっかくのアナウンスを見物している人にしっかり届けたい」と私費で設備を購入して寄贈した。
アンプとチューナー、マイクなどで約38万円相当で、神社は「とてもありがたい。さっそく今年の祭りから使わせていただく」と話している。

赤穂八幡宮に放送設備一式を寄贈した平野敏洋さん(右)
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2025年10月18日号(2617号) 1面 (4,574,997byte)
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