有年牟礼・山田遺跡の土器50点を市文化財指定
2023年04月05日
赤穂市は、有年牟礼・山田遺跡で出土した弥生時代終末期の大型装飾器台や加飾壺など土器50点を新たに市指定有形文化財(考古資料)に指定した。
同遺跡では1987〜88年度と2011年度に発掘調査が行われた。赤穂市教育委員会によると、摂津・河内地域など畿内地域を起源として発展した方形周溝墓の特徴を備え、河内産の土器が出土。一方、大型装飾器台や加飾壺を用いる点では吉備地域の系譜を引く有年原・田中遺跡1号墓の祭祀形式を継承しているという。
市教委は「在来の墓制要素と畿内地域の要素が共存しながら、古墳時代へと繋がることを如実に示しており、弥生時代から古墳時代の転換期における埋葬祭祀形式の地域的変遷を明確に追うことができる貴重な事例」として市指定有形文化財に指定した。
市指定文化財としては54件目、有形文化財の考古資料では5件目。
掲載紙面(PDF):
2023年4月8日号(2503号) 1面 (7,704,255byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
市指定有形文化財となった「有年牟礼・山田遺跡方形周溝墓群出土土器」=市教委提供
同遺跡では1987〜88年度と2011年度に発掘調査が行われた。赤穂市教育委員会によると、摂津・河内地域など畿内地域を起源として発展した方形周溝墓の特徴を備え、河内産の土器が出土。一方、大型装飾器台や加飾壺を用いる点では吉備地域の系譜を引く有年原・田中遺跡1号墓の祭祀形式を継承しているという。
市教委は「在来の墓制要素と畿内地域の要素が共存しながら、古墳時代へと繋がることを如実に示しており、弥生時代から古墳時代の転換期における埋葬祭祀形式の地域的変遷を明確に追うことができる貴重な事例」として市指定有形文化財に指定した。
市指定文化財としては54件目、有形文化財の考古資料では5件目。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年4月8日号(2503号) 1面 (7,704,255byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
市民合唱団の定期演奏会 11日にハーモニーH 第41回赤穂民報習字紙上展の入賞者 生活の中にある美術 89歳男性がアートギャラリー 5年ぶりに合同合唱も「フェスタ・アルモニカ」 [ 文化・歴史 ] 2024年07月28日世界最大級のレプリカも「三葉虫化石展」 [ 文化・歴史 ] 2024年07月28日愛着ある故郷描く 米寿の水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2024年07月20日土器に見る「炊飯の歴史」 有年考古館で企画展 [ 文化・歴史 ] 2024年07月20日刷毛の跡までリアルに 埴輪ミニチュア [ 文化・歴史 ] 2024年07月12日赤穂ゆかりの作家中心に40点「未公開収蔵品展」 [ 文化・歴史 ] 2024年07月01日秋祭りの御神米 子どもたちが「お田植え」 コンセル・ヌーボ第40回定期演奏会 16日にハーモニーH 元赤穂書道会長の故新家一夫さん回顧展 [ 文化・歴史 ] 2024年06月03日会員の力作40点 赤穂美術協会展 31日から [ 文化・歴史 ] 2024年05月27日「水のある風景」テーマに写真展 [ 文化・歴史 ] 2024年05月26日心癒やすメロディ 引きこもり男性が作ったピアノ曲 [ 文化・歴史 ] 2024年05月20日
コメントを書く