米谷朝五郎さん、卒寿回顧展
2011年05月20日
卒寿記念で回顧展を開いた米谷朝五郎さん=中央
元小学校長の米谷さんは美術教師になりたての20歳ごろ、子どもたちへの指導方法を研究することを目的に絵画を始めた。授業で多用するパステルを主に用いて風景や静物を描くうちに、色を重ねて望みの色彩を編み出す奥深さが楽しく、毎晩制作に取り組んだ。
正確なデッサンと透明感のある色彩が特長。「変わりゆく赤穂を絵で残したい」と赤穂城跡、グリーンベルトなどをさまざまな構図で描いた作品は市広報の挿絵に採用された。公的美術団体の役員や公募展審査員を務めるかたわら、市民サークルの講師として地域の芸術振興にも尽くしてきた。
回顧展では、「ふるさとの風景」シリーズをはじめ、市広報の挿絵原画、若いころに描いた抽象画など代表的な作品を年齢にちなんで90点以上展示。講師を務めている美術教室「キャンバスの会」の第30回春の作品展と併催している。
現在も、ほぼ毎日絵を描くという米谷さん。会員からお祝いの花束を贈られ、「元気が続く限り、制作を続けていきたい」と話していた。
25日(水)まで1階大会議室で午前9時〜午後5時(最終日は4時まで)。月曜休館で一部展示替えあり。
▽米谷朝五郎(講師)▽明石隆之▽伊藤道子▽鍛治俊行▽米谷勝利▽千崎悦子▽寺田恵美子▽富田和男▽中山絹代▽鍋島眞由美▽新田伊都子▽林優蔵▽浜田智恵子▽干飯政美▽本多芙佐子▽前田善明▽松本三千代▽三島市雄▽水野清司▽安則つね代▽矢口仁子▽矢野よね子▽山本祐子▽山根種夫
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掲載紙面(PDF):
2011年5月21日(1944号) 3面 (7,210,438byte)
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