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おおきなゆめのはじまり
2013年10月19日
『どうぶつがすき』 ○作/パトリック・マクドネル ○訳/なかがわちひろ ○あすなろ書房
著者である動物行動学者ジェーン・グドールの子ども時代も、どこへ行くのもジュビリー(ぬいぐるみ)といっしょでした。
彼女の夢はどんどんふくらみ、ついにはアフリカにすんで「たくさんの どうぶつと なかよくなって こまっている どうぶつが いたら たすけてあげよう」と思うようになりました。
23歳のときアフリカに行き、有名な人類学者ルイス・リーキー博士と出会い、その3年後からタンザニアにあるゴンベ国立公園でチンパンジーの研究をはじめることになりました。
私たちのまわりでは鹿や猪や猿などによる農産物被害が年々増加しています。子どもの時にいだいていた野生動物の思いは消えさり、被害にあうたびに憎悪感(憎しみ)ばかりが大きくなっていきます。
原因の多くは私たちの暮らしかたにあることはわかっているのですが、「どうぶつがすき」という思いは生まれてきません。困ったことです。
素直な気持ちで「どうぶつがすき!」という子どもたちがふえていくような世の中になることを願ってやみません。
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『どうぶつがすき』○作/パトリック・マクドネル○訳/なかがわちひろ○あすなろ書房
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掲載紙面(PDF):
2013年10月19日(2058号) 4面 (8,116,744byte)
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