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どんぐりの物語
2012年10月06日
『どんぐりちゃん』 ○文/アン・ドヒョン ○絵/イ・ヘリ ○訳/ゲ・イル ○星の環会
竹ひごの心棒をさしこむとコマになります。コツをつかまないと、なかなかうまくできませんでした。そのむずかしさが、よけいに心を熱くさせたように思います。どんぐりは子どもたちにとって、身近にあるすばらしいおもちゃでした。
どんぐりはナラガシワの木の実です。ナラガシワは炭にすると質がよく、たきぎ(まき)にしても火の燃え方が他のものとはちがい、人々にたいそう喜ばれるものでした。いつの頃からか人々は『上木(質のよい木)』と呼ぶようになりました。
ですが、現在の山は、かつての松林が姿を消し、人々を寄せ付けない雑木が生いしげる山になってしまいました。
生命の循環は人間や動物だけのものではありません。変わりゆく山野を目の前にして、何か大切なことを忘れてはいないかと、そっと胸に手をやりました。
* * *
『どんぐりちゃん』○文/アン・ドヒョン○絵/イ・ヘリ○訳/ゲ・イル○星の環会
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掲載紙面(PDF):
2012年10月6日(2008号) 4面 (9,392,019byte)
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