忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. 文化・歴史
  3. 記事詳細

亡き愛妻へ捧げる写仏画展

 2014年05月14日 
四国八十八カ所霊場の本尊を丹精込めて描いた写仏画と平井信一さん
 先立った妻の供養にと四国八十八カ所霊場の本尊を一体ずつ水墨で臨画した宮前町の平井信一さん(87)=号・錦仙=が「四国遍路写仏展」を5月16日(金)から中広の赤穂市立図書館で開く。いずれも「気力と体力を尽くして描いた」と語る労作。丁寧に描かれた仏の表情、細やかな線画の一本一本に作者の魂が宿っている。
 平井さんは石川県加賀市生まれ。九谷焼の上絵付け師だった父の影響で子どものころから絵を描くことに興味があり、62歳で会社を退職して数年後、趣味の水墨画を始めた。穏やかな毎日を過ごしていた中、平成14年12月に最愛の妻・八恵子さんが74歳で急逝。「長年連れ添ってきた妻への感謝」をどうにか表したいと考え、その年の春に2年がかりで巡礼を満願成就した八十八カ寺の写仏を思い立った。
 写真を参考に一番札所・霊山寺の釈迦如来像から巡礼順に写し始めた。面相筆を手に気持ちを静めて画仙紙に向き合い、根気強く線を引く地道な作業。一日一点を目標としていたが納得出来ずに描き直した作品もあり、八十八番札所・大窪寺の薬師如来像を仕上げ終えるまで丸1年かかった。お礼参りの高野山で見た空海の肖像画も臨画し、一連の作品を完結させた。
 巡礼で授かった各寺の朱印を組み合わせて一点ずつ軸装。これまで家族や親しい人にしか見せたことはなかったが周囲の勧めで米寿記念の個展として開くことにした。88カ寺の風景を描いた墨彩画、仏画をテーマにした絵手紙など計約190点を収録した折帖5冊も展示する。
 「どの作品も自分なりに心を込めて描いたものばかり」と平井さん。「一生懸命さが見た人に伝わればありがたい」と話している。5月18日(日)まで1階ギャラリーで午前10時〜午後5時(18日は3時まで)。
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2014年5月17日(2087号) 1面 (10,345,416byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。

1 2 3 4 5 6

今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 《市民病院医療事故多発》被害患者が脳外科医を刑事告訴←ダメでしょ(05/08)
  • 6年ぶり消防操法大会 優勝は第6分団←元消防団員(05/05)
  • 「消滅可能性自治体」全国744 赤穂市も瀬戸際←たかし(05/03)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警