子ども食堂「地域のにぎわいにも効果」
2018年09月22日
子ども食堂をテーマに開催された地域福祉セミナー
こども食堂は、無料または安価で食事を提供することで孤食や欠食をなくし、子どもたちを地域ぐるみで守り育む活動。共働き世帯の増加や経済的格差が広がる社会を背景にニーズが高まり、湯浅氏によると全国で少なくとも2500カ所が運営しているという。
各地の子ども食堂に詳しい湯浅氏は、「人と人がふれあう、やさしくて、あったかいにぎわいを地域に創る、というのが子ども食堂の根本」と強調。「基本的な生活体験が不足している子にとっては新たな気付きや学習の場にもなり、高齢者にとっては運営を手伝うことが生きがいにもなっている」とメリットを紹介した。
講演後のシンポジウムでは、赤穂市内で子ども食堂を運営する岩崎由美子さんと氏部あかねさんも登壇。「学校に行きにくかった子が、子ども食堂をきっかけに学校へ行けるようになった」「子どもだけでなく大人も参加することで世代間交流にもつながっている」などと効果を発表した。また、市が施策に取り入れている明石市では、小学校の家庭科室や企業の社員食堂も活用して全小学校区に1カ所以上が開設されていることが報告された。
セミナーには約110人が来場。地元で子ども食堂の開設を検討しているという坂越の奥吉昌子さん(50)と薩摩久仁子さん(65)は「話を聞いてさらに関心を持ちました。まずは一度見学に行ってみます」と前向きだった。
赤穂市内で開設されている子ども食堂は次のとおり。
▽あこう子ども食堂=毎月第2木曜と第4火曜、加里屋まちづくり会館で午後5時〜7時。子ども無料、大人300円。TEL55・9188
▽普門寺こども食堂=毎月第1・3水曜、おせど会館(尾崎)で午後5時〜7時。子ども100円、大人300円。TEL090・9873・0864
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年10月20日(2297号) 3面 (6,472,966byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂民報主催・第35回習字紙上展の出品規定 中学校の修学旅行は再延期 赤穂の「子ども」23年連続減少 濃厚接触者の児童生徒1人が感染 山歩きのススメ(3)向山 山歩きのススメ(2)横谷渓谷 中学校の修学旅行 延期決定 [ 子供 ] 2021年04月24日山歩きのススメ(1)ビシャゴ岩 中学生が危険物乙四に合格 [ 子供 ] 2021年04月23日市立学校の児童生徒2人が感染 震災から10年続けたシュークリーム募金 [ ボランティア ] 2021年04月21日第8回赤穂市長旗少年野球 坂越が優勝 感染経路不明の10代男性が陽性 学生向け食料配布会に過去最多107人 [ ボランティア ] 2021年04月12日坂越・宝珠山に桜植樹〜赤穂RC
コメントを書く