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コラム【陣太鼓】放射光はルールもねじ曲げるのか

2008年03月08日

 ▼「世界最高性能の放射光」をうたうSPring―8。10年前の「和歌山・毒入りカレー事件」では、犯行に使われた亜ヒ酸の科学的捜査に活用され、証拠を裏付けたことでも知られている
 ▼施設を運営する財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)のホームページによると、放射光とは、磁場で曲げられた高エネルギーの電子から仮想光子が振り落ちた現実の光子だという
 ▼そんな最先端施設であった職員採用をめぐる不祥事(本紙第2部1面)。電子だけでなく、ルールまでねじ曲げた
 ▼意欲を持って応募した志願者をばかにしているとしか言いようがない。“面接リハーサル”を受けたばかりに採用取り消しとなった女性非職員もある意味、被害者かもしれない
 ▼所管の文部科学省は「至急事実関係を調査する」と言っている。「物質の種類や構造、性質を詳しく知ることができる」というご自慢の放射光を当てれば少しは実態が見えてくるのではないだろうか。


コラム「陣太鼓」 ]

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掲載紙面(PDF):

2008年3月8日(1783・1784号)1面 (11,006,015byte)


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