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瀬戸の風に誘われて〜オカモトヨシコさん〜後編

 2014年06月14日 
 「御崎ガラス舎」を今年2月にオープンした神戸生まれのガラス工芸作家、オカモトヨシコさん(30)のインタビュー後編です。
 * * *
 西宮の工房で約1年間経験を積ませてもらって、相生市が運営する「すりばち山ガラス工房」の工房アドバイザーに採用していただけました。それ以来、毎年契約を更新していただいて、今年で5年目です。
 相生に来て2年目くらいのある日、御崎でギャラリーを経営している方が体験に来られ、そこで出来た縁で朝市の「御崎マルシェ」に出店するようになりました。その度に御崎の景色や人との触れ合いを通じて、私自身が癒され、創作意欲が満たされるので「赤穂に住んでガラスをやりたい」という気持ちがだんだん強くなりました。周囲の人たちも「ここでガラス工房を開けばいいのに」と応援してくれるようになって。
 その反面では葛藤も出てきて、この海の見えるところでガラスを続けられたらどんなに素晴らしいだろう。しかし自分にその実力があるのだろうか、やっていけるのだろうか。すごく不安で。なかなか決心がつかず……。
 「会社辞めるんやったら、それで食っていけるようになれよ」とOLを辞める時に父から言われた一言。「30までにどうにもならなかったら道を改めよう」自分で定めた期限。迫り来る三十路……。自分の将来について、しばらくは堂々巡りをしていましたが、「このチャンスを逃すと、この先二度と巡って来ないだろうな」と、御崎の海と溶けたガラス色の夕日を眺めながら、ふと気付いたのです。
 昨年の7月にこちらに住民票を移してからは毎日赤穂で過ごしています。生まれ育った神戸や高砂も好きなまちではありますが、赤穂は今までで一番居心地がいいです。私の性に合っているのかも知れないですし、人に恵まれているのと景色も、何から何まで「ぜいたく」だなと。休みの日は御崎を散歩するのが一番の息抜きになっています。桃井ミュージアムまで歩いて行って水琴窟聞いたり。夕日を見ながら歩くのもすごく好きです。
 お店の名前には地名を入れたいと考えました。「御崎」でやっていくという思いを込めて。大家さんからは、2〜3年でやめてしまうんじゃなくて、腰を据えてやっていってくれる人に貸したいっておっしゃっていただいたし、私もずっとここでガラスを続けていけたらいいなと思っています。
 店の改装は大工さんにアドバイスをもらいながら出来るだけ自分でやって節約しました。クロスを自分で張って、床も自分で塗って。体験教室で使う型枠も自分で粘土を素焼きして作りました。今はありませんが、いずれは吹きガラスの設備を入れて、ガラスが好きな人はもちろん、誰でも気軽に立ち寄れるような場所にしたい。それを御崎の景色の一部に、当たり前の光景にしたいと思っています。
 * * *
 次回は坂越で牡蠣養殖を修業中の東大阪市出身、井川翔太さん(20)です。
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関連サイト:
■瀬戸の風に誘われて〜オカモトヨシコさん〜前編


掲載紙面(PDF):
2014年6月14日(2091号) 3面 (8,314,867byte)
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