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世界中からアートマイル 五輪前夜祭で展示へ

 2020年03月07日 
東京五輪・パラリンピックへ向けて世界中の国と地域から届き始めたアートマイル作品
 東京五輪・パラリンピックへ向け、一般財団法人ジャパンアートマイルが全国各地の学校や団体に呼び掛けて海外パートナー校と共同制作した壁画アートが、塩飽隆子さん(64)が理事長を務める財団事務所=大町=に続々と届いている。
 今月中旬には国際オリンピック委員会に登録している206の国・地域すべての作品が揃う見込み。今年7月のオリンピック開幕直前に東京で行われる関連イベントで一堂に展示される予定だ。
 アートマイルは、日本の子どもたちが「平和」「教育」「環境」など世界共通の課題をテーマに海外のパートナー校とインターネットを使って対話を重ね、その学び合いの成果としてテント地のキャンバス(縦1・5メートル、横3・6メートル)を半分ずつ描き、一枚の壁画に仕上げるという国際協働学習プロジェクト。2006年度にスタートし、10年に文科省、12年に外務省の後援事業となり、14年にはユネスコの奨励プログラムに位置付けられた。昨年5月までに104の国・地域が参加した。
 2013年に五輪開催地が東京に決定してほどなく、「オリンピックの年に、すべての参加国との間で一斉にプロジェクトを実施したい」と発案。「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」など国連が17項目を掲げる「持続可能な開発目標(SDGs=エスディージーズ)」を協働学習のテーマとして参加校を公募したところ、206の国と地域をカバーできるだけのエントリーが集まった。赤穂市内からも延べ28の学校・団体が参加。まず、日本側がキャンバスの半分を描いてパートナー校へ国際便で送り、もう半分を海外の子どもたちが描き足して完成させた作品が日本へ戻ってきた。
 寄せられた作品は、両国の国旗や民族衣装を着た人物、代表的遺産などが趣向を凝らした構図で色鮮やかに描かれ、「平等」や「協調」といったテーマ性も表現されている。「どの作品も、日本の子どもたちと世界中の子どもたちの心がつながっている」と塩飽さん。今回のプロジェクトに参加した児童・生徒の人数は1万人を超えたといい、副理事長の夫・康正さん(70)は「206のすべての国と地域の作品が揃うのはすごいこと」と全作品の到着を心待ちにしている。
 これらの作品は、オリンピック開幕直前に大会組織委員会が主催する前夜祭イベント(7月18・19日、新宿御苑)で会場を囲むように展示される予定。また、作品を一枚ずつ撮影したデジタル画像をパブリック・ビューイング会場のスクリーンに表示したり、会期後に記念誌を刊行するなどの計画もある。塩飽さんは「一人でも多くの人に作品を見てもらいたい」と願っている。
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掲載紙面(PDF):
2020年3月7日号(2362号) 1面 (7,494,482byte)
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