チコのセネガル通信(18)恵みの雨季がやってきました
2015年07月04日
カメルーンで開かれた稲作研修
私の任地の農業従事者の多くは、土地はあっても井戸はなく、灌漑施設もありません。水がある雨季にどれだけ作物を育て、収穫できるかが、その後の乾季の生活を左右します。
今まで木の下で座っていただけだった農家の人たちも、雨季前の蒸し暑い天気にも負けず、ごみを片付けたり、有機肥料をまいて耕したり、農地の周りに柵を作ったりと、準備をせっせと進めました。
セネガルの主食は米なのですが、自給率は3割未満と低く、ベトナム・タイ・インドといったアジア諸国からの輸入に頼っています。任地でも稲作経験者は少なく、米の栽培は普及していません。
そこで、私はこの雨季、稲作に挑戦します。土地は市長さん宅の裏や村の人たちから少しずつ分けてもらって、道具は市役所が提供してくれることになりました。うまく収穫できれば来年以降、大々的に普及していく予定です。
私の実家は稲作を行っていますが、私はやったことがありません。そのため先日、アフリカ中部のカメルーンで行われた5日間の稲作研修に参加してきました。土地の開墾から畝作り、種植え、収穫後の処理まで圃場で実践しながら学ばせて頂きました。新しく学んだことがあまりにも多く、正直自分にできるのか不安でいっぱいですが、一緒に頑張ってくれる住民がいるので、全力で取り組みます!
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掲載紙面(PDF):
2015年7月4日(2142号) 4面 (10,998,848byte)
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