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リアル似顔絵が目を引く黒板アート

 2015年06月12日 
黒板アートが評判の中西良介さん(上)・協平さん兄弟。今月の似顔絵は米プロバスケットボールの人気選手、レブロン・ジェームズ
 駅前通りの眼鏡専門店「メガネの中西」(中西孝夫社長)の店頭に似顔絵を描いた黒板が置いてある。「メガネをかけている人物」を1〜2カ月ごとに描き換えているという。手描きの温かみがありながら写真のようにリアルで、道行く人の目を引いている。
 イラストを描いているのは、中西社長の長男・良介さん(35)と二男・協平さん(32)。2人とも宝塚造形芸術大学でデザインを学び、卒業後は家業で働いている。1年ほど前から宣伝のためのボードを店先に置き始めた際、「人の興味を引くものを」と、特技を活かした似顔絵を添えることにした。
 良介さんはマーカーを4〜5色使い、ムラのないイラストが特徴。協平さんはチョークの重ね塗りで立体感を出す。縦約80センチ、横約50センチの両面ボードを1面ずつ分担。インターネットや雑誌の画像を参考にフリーハンドで描き進める。早ければ2時間くらいで出来上がるが、気分が乗らないと2日かかることも。
 これまでに描いたのは、アップル社創業者のスティーブ・ジョブズ、映画監督のスパイク・リー、漫画「ドラえもん」ののび太など。散歩の人から「ここを通るのが楽しみ」と言われるようになった。SNSで届いたリクエストに応じて描いたときは依頼主の小学生がお礼の手紙を持ってきてくれた。
 「気を使うのはやっぱり眼鏡のかけ方。魅力的に見えるように何度も描き直します」と協平さん。広告よりも似顔絵の面積の方が大きいが、良介さんは「絵を通じて店にも親しみを感じてもらえたらうれしい」と話している。
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掲載紙面(PDF):
2015年6月13日(2139号) 3面 (11,590,998byte)
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