赤穂民報

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中ノ谷川、大腸菌群数が高い数値

2015年05月13日

 赤穂市は、高野地区を流れる中ノ谷川の水質調査結果を12日公表。大腸菌群数が100ミリリットル当たり2万4000MPNだった。水質保全の指針として赤穂市が独自に設定している目標値の最も緩い基準に照らしても2・4倍に相当する数値で、市は「原因はわからない。一時的に高くなっている可能性もある。引き続き監視したい」(環境課)と話している。
 産廃最終処分場建設計画地のそばを流れる中ノ谷川は「水質の現況を把握するため」(同課)に今年度から水質調査を導入。pH、BOD、SSなど5項目を月1回測定する。今回発表されたのは第1回の調査結果で、市が先月16日に現地で採水した。
 市が加里屋川や塩屋川など市内主要6河川について4段階で設けている「環境目標値」は最も甘いDランクでも大腸菌群数を「100ミリリットル当たり1万MPN以下」に設定している。中ノ谷川はこの目標値の対象河川に含まれておらず、水質の善し悪しを判断する基準がないのが現状だ。
 今回の測定結果について市は、「市民の生活環境にただちに影響があるとは言えない」とし、「今後の推移を見守り、高い数値が続くようなら原因調査の必要性を検討したい」と話している。また、重金属類を含む122項目について調べる精密検査を今年度中に1回行う。
 中ノ谷川沿いには民家はなく、食品加工会社と平成19年まで操業した安定型産廃最終処分場がある。


社会 ]

掲載紙面(PDF):

2015年5月16日(2135号)4面 (10,326,634byte)


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コメント

中ノ谷川は、上水道取水口の上流に位置する。この川からこれまで汚染水が放流されている現状を赤穂市が、やっと監視することになったことは、遅きに失したとは言え、今後徹底して水質調査をし、汚染原因を究明するとともに、安全安心の水環境に万全を期して欲しい。「市民の生活環境に直ちに影響があるとは言えない」等の行政認識の甘さが、この状況を生み出している。最も甘い「環境目標値」よりもさらに高い数値をしめしているのになぜ平然としておれるのか。行政の危機管理意識が、非常に甘く怒りさえ覚える。特に重金属調査は早急に実施すべきで、少くとも年2回、既設産廃処分場跡や天候・季節等の環境条件も勘案して綿密な調査をすべきだ。そうした行政の環境保全に対する本気で真摯な姿勢がみえない限り、不安は払拭されないばかりか市政に対する信頼そのものができなくなる。とにもかくにも、赤穂市政(行政)は、しっかり腹をくくって市民のための仕事に専念せよ。

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投稿:天地水命 2015年05月16日


心配です…

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投稿:トンビ 2015年05月14日


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