赤穂民報

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音声で郷土を紹介

2008年03月08日

  • 「赤穂この町を歩けば」第3巻を作成した「来夢」のみなさん=総合福祉会館録音室で

    「赤穂この町を歩けば」第3巻を作成した「来夢」のみなさん=総合福祉会館録音室で

  視覚障害者向けの朗読サービスを行っているボランティアグループ「来夢」(有田秀子代表、26人)が設立25周年を記念し、赤穂の名所やイベントを紹介する音声テープ「赤穂この町を歩けば」第3巻をこのほど制作した。
 同グループは昭和57年1月結成。上級朗読講座を修了した会員らが総合福祉会館3階の録音室で週1回、赤穂民報や市広報などを朗読。ダビングしたテープを希望者に無料で郵送している。
 「まちのようすを目の不自由な方に少しでも伝えたい」と昭和62年と平成7年に市内の名所旧跡、祭りなどを紹介した「赤穂この町〜」の第1、2巻を発表。今回は「ここ数年で変化のあったもの」にスポットを当て、プラット赤穂、尾崎トンネル、国際音楽祭など新たに生まれた施設やイベント約30件を収録した。
 昨年4月からメンバー12人が実行委員となり、企画会議で準備した。リストアップした名所や催しを手分けして取材し、各自が原稿を起草。有田さんが90分テープに収まるように全体を編集し、11月に台本が完成した。
 取材した本人がそのパートを朗読。タスキをつなぐ駅伝のように1本のテープへ順番に吹き込んでいった。読み間違いした段落はテープを止めてやり直し。「10回ぐらい録り直したときもあった」という。
 すべての収録が終わってからも最終の“音校正”でアクセントなどを細かくチェック。納得いかない部分はもう一度上から重ねて録音した。「もともとの秒数に合うように読むのが難しかった」と苦笑する。
 「“読む”のではなく“伝える”ことを心がけた」「自分の目の前にリスナーがいるつもりで朗読した」と真心込めた作品。花岳寺に設置された水琴窟の音色、義士祭のにぎわいなど臨場感のあるライブ音源も入った多彩な内容になっている。
 完成したテープは3月14日(金)午後1時から総合福祉会館3階研修室で開く「25周年の集い」でリスナーや関係者に配られる。
 「会員が半年以上かけて企画、制作した力作です」と有田さん。「テープを通してまちの変化を感じ取ってもらえれば」と話している。
 「25周年の集い」は一般の参加自由。会員が朗読劇などを披露する。問合せは市ボランティアセンターTel42・1397


ボランティア ]

掲載紙面(PDF):

2008年3月8日(1783・1784号)1面 (11,006,015byte)


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