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赤穂高100年 歴博で旧制中学の歩み紹介

2026年08月22日

 来年に開学100周年を迎える兵庫県立赤穂高校。その前身である旧制赤穂中学校の誕生と草創期を紹介する展示「赤穂高校100年ものがたり PartI 旧制赤穂中学校の誕生」が上仮屋の赤穂市立歴史博物館で開かれている。


第1期生の卒業記念アルバムに収録されている旧制赤穂中学校の校舎写真

第1期生の卒業記念アルバムに収録されている旧制赤穂中学校の校舎写真


 旧制赤穂中学校は1927(昭和2)年、赤穂城本丸跡に開校した。当時、西播磨にあった旧制中学校は龍野中学校のみ。進学を望む生徒の受け皿をつくろうと、県と地域が力を合わせて設置を実現。赤穂義士にゆかりの深い赤穂城本丸跡にゴシック様式のモダンな校舎が建設され、1981年に現校舎に移転するまで地域の象徴として親しまれた。

 展示では、学校建設に関する行政書類や校舎の平面図、第1期生の卒業記念アルバムなど32点を紹介している。多くは今回が初公開される資料だという。

 当時の知事による学校設立の趣旨と開校式辞などをまとめた冊子には、山縣治郎知事が大正15年に議会で述べた予算説明が収録されている。教育費の主な新規事業として真っ先に「赤穂中学の新設」を挙げ、「赤穂義士の生きた事績を教材とし、山鹿素行の遺風を紹述して、精神教育に最も重を置き、純日本の国士を造らんが為」と訴えており、同校の開学理念を映し出す。

 行政資料には、旧赤穂郡南部の町村が校舎建設費の分担について協議した経緯が記されているほか、地区ごとの寄付金の状況や未納者リストまであり、役場が主導して寄付を募った当時の様子がうかがえる。赤穂城と周辺を描いた絵図は、旧制赤穂中学校で義士研究部の顧問を務めた平尾孤城が、龍野藩脇坂家に伝わった史料を写したもの。浅野家断絶直後の1701年(元禄14)の城内の状況や海岸部を伝え、保存状態も良く貴重。平尾家から寄贈された史料群を今展に向けて整理する過程で見つかったという。

 展示の企画を担当した瀧濱幸治学芸員は「県知事の思いだけでなく、地元の人たちが地域の誇りとなる教育機関をつくろうと、多くの力を注いだことを資料から感じてもらえれば」と話している。

 来年3月2日まで。続いて開催する「PartII」では、校舎移転をめぐる問題や保存を求めた市民らの活動など、その後の歴史に焦点を当てる予定という。

 開館時間は午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)。水曜、年末年始休館。高校生以上200円、小・中学生100円(特別展の会期中は高校生以上500円、小・中学生200円)。Tel43・4600


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