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雑誌購入数ほぼ半減 財政難の影響 図書館にも

2026年06月06日

 赤穂市立図書館で閲覧できる雑誌の種類が今年4月から大幅に減少した。財政難を理由に図書整備費が削減されたためで、雑誌以外の図書についても新規購入が抑制されるという。


新規購入中止の告知が並ぶ赤穂市立図書館の雑誌コーナー

新規購入中止の告知が並ぶ赤穂市立図書館の雑誌コーナー


 市によると、図書や雑誌、DVDなどの購入費として割り当てた今年度予算は450万円。前年度の1030万円から56%削減された。このうち、雑誌の購入費に充てる「消耗品費」は前年度の100万円から53万円に縮小。同館では、こうした予算措置を受け、電子図書館でデジタル版を閲覧できる雑誌については紙媒体の購入を停止し、さらに各雑誌のバックナンバー利用履歴を調べ、貸し出し回数の少ない雑誌の購入を停止した。

 その結果、例えば『短歌』『俳句』『将棋世界』『NHK囲碁講座』など教養・趣味の月刊誌や『文藝春秋』『オール読物』といった文芸誌が購入リストから除外され、購入雑誌の数は前年度の104から57に減った。同館が現在の場所に新築移転した2002年度当時は198の雑誌を購入していたという。廃刊した雑誌もあるとはいえ、当時との比較では3割以下にまで減少したことになる。

 関心のある専門誌を読むために毎月図書館に通っていたという70代男性は「市民病院の後始末で市の財政が厳しいことはわかるが、そのしわ寄せが図書館に来たのか」と残念そう。『家庭画報』の愛読者だという60代女性は「高くて自分では買えないので、図書館で読ませてもらっていました。ついでに他の本を見るのも楽しみだったですが、目当ての本がなくなったので図書館に行く機会は間違いなく減ると思う」と話した。

 同館は、多くの書棚で陳列する最新号がなくなった雑誌コーナーの寂しい見た目を少しでも和らげようと、新規購入を停止した雑誌の書棚については前面扉を開いて中にあるバックナンバーが見えるようにする窮余の策。古くなった雑誌を希望者に無償提供する「雑誌リサイクル」を取りやめ、書棚に残すという。

 「心苦しいが、当面の間は雑誌の数を戻すのは難しい。デジタル版で閲覧できる雑誌もあるので、電子図書館の利用促進に努めたい」と同館。雑誌以外の図書についても購入冊数の削減は避けられない見通しだ。

 また、小学校と中学校が蔵書を購入するための図書整備事業費も小学校は前年度の235万円から117万5千円に、中学校は40万円から20万円に半減されており、教育現場からは「児童生徒が本に出会うチャンスが減る」と懸念の声が出ている。


社会政治 ]

掲載紙面(PDF):

2026年6月6日号(2646号)1面 (12,379,477byte)


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