2026年04月04日
赤穂市内で初となるクラフトビール醸造所の開設計画が実現へ向けて具体化している。2月には、醸造所となる加里屋お城通りの空き店舗にPRを兼ねた壁面イラストを掲出。今後、醸造免許取得などの手続きを経て、早ければ今夏にも生産をスタートできる見通しだ。
日本で酒類製造免許を取得するには、ビールの場合、最低年間6万リットル以上を生産できる見込みがなければならないが、発泡酒(麦芽比率50%未満)だと年間6000リットル以上に条件が緩和されている。これまでに国内で免許を取得した醸造所の数は1000か所近くに上り、全国各地で多種多様な特色のあるクラフトビールが生産されている。
計画を進めるのは今年で創業100周年となる寒川商店。酒販業で幅広いネットワークを持つ自社の強みを活かした地域振興を考える中、これまで地元では取り組まれていないクラフトビールの製造にたどり着いた。計画では、鉄筋コンクリート造3階建ての1階部分にビール製造に必要な機器やタンクを導入。県内外のブルワリーで醸造経験のあるスタッフを新規雇用し、塩やみかんといった地元食材を副原料に使うオリジナルビールを生産する。飲食スペースも設け、作りたての生ビールを提供する。
他社で委託生産した「塩ビール」と「赤穂みかんビール」を昨年12月の義士祭でテスト販売したところ、非常に好評だったという。「牡蠣や酒粕、にがりのほか、あまり知られていないが赤穂産のレモンも品質が良く、バラエティ豊かな商品ラインナップを考えている」と寒川真吾社長(64)。「地元の特産品を活かしたクラフトビールで地域振興につなげたい」と意気込む。

赤穂初のクラフトビール醸造所開設に向けて準備を進めている寒川真吾社長=中央=ら寒川商店のみなさん
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2026年4月4日号(2639号)1面 (4,806,341byte)
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