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福浦に1700年前の前方後円墳 21日に現地説明会

2026年03月14日

 赤穂市内で2例目となる前方後円墳が福浦で見つかり、赤穂市教育委員会は小字名にちなみ「福浦黒バナ古墳」と名付けた(「バナ」は山に鼻)。約1700年前(4世紀頃)の古墳時代前期に築かれたと推測され、これまでに近畿地方で確認された前方後円墳では最も西に位置する。


赤穂市内2例目の前方後円墳だとわかった福浦黒バナ古墳=「バナ」は山に鼻

赤穂市内2例目の前方後円墳だとわかった福浦黒バナ古墳=「バナ」は山に鼻


 市教委は「周辺地域の古代史を考える上で非常に重要な成果」だとし、3月21日(土)に一般向け現地説明会を開く。

 発見された古墳はJR備前福河駅から南へ直線距離で約1・2キロメートル、岡山との県境に近い丘陵地にある。兵庫県が公開している地形データを精査した市教委文化財課の荒木幸治係長が尾根上に古墳のような地形があるのを見つけ、今年度から発掘調査を開始した。

 これまでの調査により、推定全長44メートル、高さ3メートルの前方後円墳であることが判明。基底石の据え付け方や出土した土器片などにより古墳時代前期に築造されたものと推定できた。古墳からは家島諸島をはじめ、明石海峡から鳴門海峡まで一望でき、「海や海上交通と関わりの強い、特殊な被葬者像がうかがえる」(市教委)という。

 古墳に詳しい播磨学研究所事務局長兼研究員の岸本道昭氏は、瀬戸内海航路の港があった室津と牛窓を結ぶ中間域に位置している点に注目。「古墳時代の福浦が海路の要港として機能していたことを物語る。被葬者は港を掌握する役割を通して倭王権と関係を強めていた」と考察する。

 市教委は今年度を含め3年計画で発掘調査を継続する計画。「古墳の特徴や被葬者像を明らかにすることで、古墳時代の『近畿』と『瀬戸内』の境界を推定できるのみならず、両地域を結ぶ海路・航路の復元、ヤマト政権と地域の有力者の関係などを探ることができる」としている。

 現地説明会は福浦地区コミュニティセンターに午後1時半集合(雨天は翌日に順延予定)。現地まで未舗装の山道を含む片道約1・3キロメートルを徒歩で移動する。18日まで電話(43・6962)、ファクス(43・6895)、メール(bunkazai@city.ako.lg.jp)で定員50人を募集し、多数の場合は抽選。


文化・歴史お知らせ ]

掲載紙面(PDF):

2026年3月14日号(2636号)1面 (8,655,131byte)


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