赤穂民報

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【第28回】心にしみたママの言葉

2009年04月18日

 地域にある8つの学校が集う毎年恒例の文化コンクールがあり、私が指導しているリコーダクラブの生徒が参加しました。
 グループ演奏の予定が事情により、ソロ演奏に。私がホームステイさせてもらっている家の女の子で、7年生のグルカイウルが1人でステージに立ちました。
 結果、彼女は県大会出場メンバーに選ばれたのですが、その後がいけません。衣装の浴衣は脱ぎっぱなしで片付けようとしないのです。
 常日頃、「言葉と態度で感謝の気持ちを表そうね」と言ってきただけに、演奏後に彼女がどういう行動を取るかを見ていたのに…。
 家に帰り、ステイ先のママにグルカイウルが通ったことを報告したら、「寛子がこれまでやってきたことが、こうやってグルカイウルを通して現れるのよ。あなたがやってきたことはこういうことなのよ。分かる?」と喜んでくれました。キルギスへ来てから一番うれしい言葉でした。
 自分がやっていることが役に立っているのかどうか、常に不安がつきまといますが、こうした言葉をかけられると、気持ちが和みます。任期はあと2カ月ちょっとになりましたが、最後までがんばります!
   * * *
 ▽伊藤寛子さん=赤穂西中学校出身の26歳。国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として平成21年6月まで中央アジア・キルギス共和国に2年間の単身赴任中。「ジュジュ」(キルギス語でひよこ)は現地でのニックネーム。


寛子のキルギス日記 ]

掲載紙面(PDF):

2009年4月18日(1844号)4面 (6,598,722byte)


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