2025年12月08日
南極観測船「しらせ」が持ち帰った南極の氷と岩石が7日、加里屋の赤穂港であったイベントで展示され、来場者の注目を集めた。
しらせの運用は海上自衛隊が行っており、同船が持ち帰った氷の一部を今年3月、自衛隊兵庫地方協力本部が譲り受けた。この日、海上自衛隊の掃海艇「あおしま」が入港して行われたイベント「赤穂わくわくコレクション」で同本部が特別に公開した。
氷は厚さ約5センチの15センチ角で、気泡を多く含んで真っ白に見えた。岩石は変成岩の一種で重さ約7キログラム。風化や地層中の塩類が溶けて出来たとみられる穴が多くあいており、「蜂の巣岩」と呼ばれるという。
関係者によれば、いずれも赤穂市内での展示は初めて。氷に含まれる気泡は太古の空気が閉じ込められているとも言われる。
家族4人で来場した坂越の氏原章仁(あきと)ちゃん(2)は触れた氷の冷たさに手を引っ込め、兄の理仁(りと)君(5)は「南極は空の向こうの遠いところ」と思いをはせた。

赤穂市内で初めて一般公開された南極の氷と岩石
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