2025年10月10日
地震に強い家づくりに役立てようと、城西町の栄建築(井上一幸社長)が木造家屋の工法2件で特許を取得した。
特許登録されたのは「SK工法」と「ハニカム工法」。SK工法は耐力面材を二重にして建物の四隅に配置することによって地震による建物の揺れを軽減するもの。ハニカム工法は正六角形の木材ユニットを蜂の巣のように複数配置して耐力壁とし、地震の揺れを分散する効果が期待できるという。
同社は、過去に地震で被災した木造住宅を調べた論文を分析。地震の揺れや経年劣化によって耐力壁を固定している釘が緩み、本来の耐震性能が損なわれてしまう課題に着目した。そこで、釘を使わずに木材の組み合わせによって耐震性を確保する工法を研究したという。
「大工は技術を売るのが仕事。特許取得は自信と励みになる」と井上社長。「これからもさらに技術を磨き、安全で安心な家づくりに努めていきたい」と話している。

特許登録された「ハニカム工法」のサンプル
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2025年10月11日号(2616号)2面 (7,520,943byte)
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