2025年09月06日
赤穂市は、文化会館やスポーツ施設など公共施設使用料の一部を値上げする見直し案をまとめた。市民から意見を求めるパブリックコメントを実施している。
市が公表した見直し案では、使用料見直しの対象は6施設。文化会館と市民総合体育館(体育館、武道館、室内プール)、城南緑地運動施設(野球場、陸上競技場、テニスコート)、海浜スポーツセンターの使用料をおおむね10%値上げ。ただし、個人使用料は市民の健康増進の観点などから据え置く。加里屋まちづくり会館は部屋ごとに使用料を1・2〜4倍にアップする。
葬儀施設の火葬料は現行の8000円(子ども4000円)を1・5倍の1万2000円(同6000円)に見直すなどの一方、祭壇・飾付具の使用料は据え置く。ペットなどを火葬する際の動物焼却料は収骨の有無によって料金を区分。収骨が不要の場合は現行の3500円で据え置き、収骨する場合は5000円とする。また、市民以外が葬儀施設を利用する場合の割増率を現行の2倍から3倍に変更する。
赤穂市が公共施設使用料を改定したのは2009年度が最後で、見直しに向けた「使用料手数料等審議会」を17年ぶりに設置した。市は「使用料見直しの考え方」として、施設の老朽化や昨今の電気代・燃料費の高騰により、施設の維持管理やサービス提供経費が大きく増加していることを挙げ、施設を利用する人としない人との間の「『市民負担の公平性』を確保する必要が生じている」などと見解。見直しの対象施設を「電気や燃料を多く使用し、価格高騰の影響を特に受けている施設等に限定した」としている。
見直し案は市ホームページに掲載しているほか、市行政課(市庁舎3階)や各公民館などで供覧。市民からの意見は9月25日まで受け付ける。

[ 政治 ]
掲載紙面(PDF):
2025年9月6日号(2612号)1面 (7,256,240byte)
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