長崎原爆の悲劇描いた感動作 赤穂出身・鍋島壽夫さんプロデュース
2025年08月11日
赤穂出身の映画プロデューサー、鍋島壽夫さん(72)がプロデュースした『長崎ー閃光の影でー』が今月1日に全国公開された。原爆投下直後の長崎で命を救おうと奔走した若き看護学生らの視点で原爆の悲劇を描いた感動作。数多くの作品を手掛けてきた鍋島さんにとっても「特別な作品」だという。
日本赤十字社の看護師たちによる手記を原案に脚本化。長崎で被爆した祖父をもつ被爆三世の松本准平さん(40)が監督した。主題歌は長崎出身の福山雅治さんが被爆クスノキを題材にした楽曲「クスノキー閃光の影でー」。元看護学生の山下フジヱさん(95)が作品に特別出演し、その思いを長崎出身の被爆者、美輪明宏さんがナレーションした。全国公開に先立ち、7月25日に長崎で先行公開され、大きな反響を呼んだ。
鍋島さんは1988年、プロデューサーとして映画『TOMORROW 明日』を手掛けた。長崎に原爆が投下されるまでの24時間を、幸せだった家族を通して描き、その年度のキネマ旬報ベストテンで2位に評価された(1位は『となりのトトロ』)。あれから37年を経た被爆80年の節目に「続編」とも言える作品を世に送り出した。
「原爆投下前を描いた『TOMORROW 明日』と投下後を描いた『長崎ー閃光の影でー』。この2つの作品はつながっていて、自分にとっても特別な作品です」と鍋島さん。「作品を通して、現代に生きる私たちに投げかけられている深い問いを受け止めてほしい」と話した。
映画『長崎ー閃光の影でー』は、OSシネマズミント神戸などで公開されている。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2025年8月23日号(2610号)1面 (6,764,592byte)
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