2025年08月12日
95年前に建築された由緒ある儀式殿を維持活用するため、上仮屋の赤穂大石神社が老朽化した建物の修復費用の寄付を募っている。
同神社によると、儀式殿は1930年(昭和5)に伏見宮博義王・同妃両殿下の参拝を記念して参道西側に絵馬堂兼休憩所として建造された木造瓦葺き平屋建て。20年後に能舞台の見所として境内東寄りに移築して茶室も設けた。後に大広間を改装し、昭和50年代には結婚式場として多くの婚礼行事が行われた。
しかし、時代とともに拝殿での挙式が主流となり、利用頻度の減少に伴って老朽化が進行。建物を維持するには屋根や壁などの大規模な改修に約850万円の費用が必要だが、国や自治体の指定を受けた文化財ではないために補助対象にはならないという。
「挙式されたみなさんにとっても思い出深い建物。再び活用できるようにするために、ご支援いただければありがたい」と飯尾義明宮司。100万円を目標に社務所窓口のほかオンライン募金サイト「レディーフォー」でも9月3日まで寄付を受け付ける。寄付額に応じて特別御朱印を進呈するなどの返礼あり。問い合わせはTel0791・42・2054。

儀式殿の古写真=赤穂大石神社提供
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2025年8月23日号(2610号)2面 (6,764,592byte)
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