2025年08月09日
福浦の自社採石場跡地で管理型産業廃棄物最終処分場の建設を計画している兵庫奥栄建設(神戸市灘区)が事業計画を一部変更し、すべて袋詰めで持ち込むとしていた廃棄物(燃え殻、ばいじん)の搬入方法に「ばら積み」方式を加えたことが同社への取材でわかった。同社は「説明会を開き、理解を得たい」と話している。
従来の事業計画では、廃棄物は「フレコンパック」と呼ばれる運搬用の袋に詰めた状態で海上輸送するプランとしていた。同社によれば、実際の産廃輸送において、「袋詰めよりも、船に直接廃棄物を積んで運ぶ『ばら積み』の方が多い」ことから計画を変更。また、搬入された焼却灰を水処理する工程で発生する汚泥を埋立処分できるよう、処分場の処分許可品目に「汚泥」を追加する変更も加えた。
同社は赤穂民報の取材に「船から陸揚げするときは周囲を囲った上で散水し、粉じんが飛散していないか測定器でモニタリングする。基準値を超えれば、ただちに作業を停止する」などと説明。「環境に配慮して事業を進めていく。理解を得るための努力を惜しまない」と話した。
同社は県条例に基づき、変更を反映した事業計画書を福浦の同社広陽工場事務所(福浦字大谷3815、Tel43・0622)で8月13日〜9月17日に縦覧。8月22日(金)午後7時〜9時半、23日(土)午前9時半〜11時半に、いずれも中広の赤穂化成ハーモニーホール小ホールで事業説明会を開き、9月30日まで意見書を受け付ける。
掲載紙面(PDF):
2025年8月9日号(2609号)1面 (6,137,335byte)
コメント
言い方は悪いが、地元住民の声は無視して推し進める気がしてならん。バラ積みして近隣に飛散するという脳みそは持ち合わせていないのだろう。逆の立場で考えて、自分の家の近所でバラ積みの煤塵移し替えしたら、糞ほど文句言う連中には違いないだろう。形だけの説明会で反対されても金儲けに走るのだろう。よその土地のことなんて考えないだろうし。
投稿:ほうほう 2025年08月18日
兵庫奥栄は、当初計画をなし崩しで、金儲け一辺倒に猛進しています。燃えがら煤塵をフレコンバックで運搬することからばら積みに変更する。要は、袋詰めの手間を省いて、直に船積み、荷揚げすることになります。言うまでもなく、益々危険です。兵庫奥栄は、「環境に配慮して事業をすすめる」と赤穂民報に言っているようですが、ならば、産廃事業計画を即刻止めて、採石法に従って福浦採石事業の後始末をキッチリすることです。
投稿:赤穂市民 2025年08月09日
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