2025年08月01日
関西電力は7月31日、赤穂発電所の運転を終了。1987年の稼働開始から約38年にわたった発電の役目を終えた。
運転終了に際して、赤穂発電所長が所員と協力会社従業員を前に感謝と労いの挨拶を行った。赤穂発電所によると、今後は危険物を除去した上で設備の解体撤去を行う。現在勤務している従業員は段階的に他の事業所へ異動して人員規模を縮小していく。
跡地利用について同社は、政府が温室効果ガス排出ゼロを目指す2050年の稼働を目途に「長期的な視点で、ゼロカーボン電源としての活用を検討していく」としており、水素発電や二酸化炭素を回収して地中深くに貯留する「CCS」などを選択肢に考えているとみられるが、具体的な計画は明らかになっていない。
同社は昨年10月、「設備高経年化に加え、稼働状況等の事業環境変化を総合的に勘案し、当該発電設備の維持が難しい」として赤穂発電所を2025年7月末で廃止すると発表していた。

約38年間に及ぶ稼働を終了した関西電力赤穂発電所
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2025年8月9日号(2609号)2面 (6,137,335byte)
コメント
38年とは短い運転期間でしたね
投稿:赤穂 2025年08月04日
赤穂市のランドマークの高層煙突がいずれ姿を消すひがやって来ようとは思いもよりませんでした。
投稿:寂しくなる 2025年08月02日
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