赤穂民報

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サイズオーダーで手作り「ちいちゃんのマスク」

2020年04月18日

  • サイズオーダーできるマスクの手作り販売を始める羽馬千鶴さん

    サイズオーダーできるマスクの手作り販売を始める羽馬千鶴さん

 新型コロナウイルスが感染拡大している影響でマスク不足に困っている人に役立てばと、赤穂市内の女性がサイズオーダーできる手作り布マスクの内職を始めた。
 使う人の顔にフィットするようにタックや折り返しのある立体的な構造で、洗濯して繰り返し使用可。大人には1枚500円で販売し、小学生以下の子ども分は無料で進呈するという。
 尾崎の羽馬千鶴さん(60)は加里屋でスナック「ちいちゃん」を営むママ。店内のこまめな消毒と換気はもちろん、マドラーとおしぼりは使い捨てタイプに変え、お手洗いもペーパータオルに切り替えた。従業員は手指消毒を徹底し、客もグラスを口に運ぶとき以外はマスク着用。カラオケもマスクを着けたまま歌うようにお願いするなど、できる限りの感染予防に努めながら店を開いていた。
 先月、手芸店でマスクの型紙を見つけ、布地とゴム紐を購入してミシンで縫ってみた。お客さんにプレゼントしたら喜ばれたが、中には顔が大きくてサイズが合わないことも。そこで、店内の一角にミシンを置き、顔幅を採寸してその場でマスクを縫い上げるようにした。県の休業要請を受けて当面の間は店を休むことにしたが、「何もすることがないので、それならば」とマスク作りを続けることにした。
 マスクの幅は5ミリ単位で注文を受け付け、幅に適した縦の長さに縫製する。羽馬さんは「実は裁縫は苦手」と言うが、上端内側の折り返し部分を鼻に掛けて中央部のタックを広げれば、鼻からあごまでしっかり覆えるすぐれもの。生地にはシーチングという丈夫な綿で、爽やかな清潔感のあるブルーの無地を使用する。
 元々は「お店を休む間の収入に少しでもなれば」と思っていたが、「みんな困ってるときだから」と、小学生以下の子ども分はお金をもらわないことにした。赤字にならないか心配だが、羽馬さんによれば、「誰かが1枚買ってくれれば、子ども用のマスクを1枚作れる」という。
 注文は左右の目尻の間の長さを測って伝えればOK。2〜3日後には渡せるという。Tel090・7597・4949


街ネタ ]

掲載紙面(PDF):

2020年4月18日号(2368号)1面 (3,938,178byte)


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コメント

人が人を思いやる気持ち、素晴らしい事だと思います。それが今の赤穂市の大人は欠けております。何か行動を起こす方がいてくれるから助けられています。

みなさんの心の痛みは充分に伝わります。抑えこむ気持ちもちろんしんどいっすよ、だけど自分だけじゃない、みんなが感じています。
人が人を思いやる心の痛み分けしようや

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投稿:痛み分け 2020年04月18日


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