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神輿担ぎ57年ぶり復活へ

2019年10月14日

  • 57年ぶりに3基すべてを担いで神輿巡行を復活させる赤穂八幡宮の氏子のみなさん

    57年ぶりに3基すべてを担いで神輿巡行を復活させる赤穂八幡宮の氏子のみなさん

 頭人行列(赤穂市無形民俗文化財)や獅子舞(兵庫県無形民俗文化財)とともに神輿3基が繰り出す赤穂八幡宮(中村良廣宮司)の秋の祭礼「神幸式」で、担ぎ手不足のために台車に乗せて行っていた神輿巡行を57年ぶりに復活する。
 「令和の御代と天皇陛下の即位を祝う記念すべき年にふさわしい祭礼になれば」と同神社。神幸式は10月20日(日)に行われる。
 同神社によれば、神幸式は寛文元年(1661)に行われた記録があり、3世紀半を超える歴史がある。3基の神輿は、いずれも弘化3年(1846)に大坂で製作された。祭礼では拝殿と約600メートル先の「ノット」と呼ばれる御旅所を往復するが、人の手で神輿を担いでの巡行は1962年を最後に行われなくなり、以降は台車に乗せて移動する形が続いた。
 5年前、「神輿巡行を本来の姿で行いたい」とする神社の意向に賛同した氏子有志が1基を担いで鳥居前で練りを披露。その翌年から昨年まで1基を担ぎ、2基は台車で御旅所を往復した。見物した地域住民や観光客から「やっぱり神輿は担ぐと華がある」と好評で、担ぎ手からも「3基とも担がんと物足りん」との声が上がった。
 今年は10代から70代までの50人が担ぎ手として名乗りを上げた。当日は3班に分かれ、重さ約300キロといわれる神輿を交替しながら1基12人ずつで担ぐ。小学生のとき子ども神輿を担いだ海浜町の定時制高校生、金谷拓泉さん(17)は「大好きな祭りで、また神輿が担げるのがうれしい」とやる気をみせ、総指揮を務める松原町の中西尚さん(73)は「まずは安全を第一にして、地域の伝統ある行事を守っていきたい」と話している。
 主な行程は次のとおり。時間は予定で前後する場合あり。問い合わせは同神社Tel42・2268
 ▽午後0時20分=頭人行列繰り出し▽2時15分=獅子舞太鼓打ち出し▽4時=神輿繰り出し▽4時40分=ノット(御旅所)へ行列出発▽5時過ぎ=ノット入り▽6時30分=宮入り


文化・歴史イベント ]

掲載紙面(PDF):

2019年10月12日号(2343号)1面 (6,750,618byte)


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