赤穂民報

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蔵内に芳醇な香り 新酒の仕込み始まる

2008年11月22日

  • 義士祭前の出荷に向けて進む日本酒の仕込み作業

    義士祭前の出荷に向けて進む日本酒の仕込み作業

 赤穂市内で唯一の造り酒屋、奥藤商事(奥藤利文社長)=坂越=で新酒の仕込みが始まった。酒米を蒸す湯気とともに芳醇な香りが蔵内に広がっている。最初に出荷する「初しぼり」は義士祭前の12月10日ごろ店頭に並ぶ予定だ。
 江戸城松の廊下で刃傷事件が起こるちょうど100年前の慶長6年(1601)に創業。約350年前に建てられた酒蔵で「乙女」「忠臣蔵」の2銘柄を醸す。
 原料は最高級ブランドの兵庫県産・山田錦と兵庫夢錦。甑(こしき)で蒸した酒米を蔵の2階にある「室」で丸2日寝かせて麹(こうじ)を醸成。千種川水系の清らかな水、蒸し米といっしょにタンクへ移し、20〜25日間かけて発酵させる。
 仕込みは来年3月下旬まで続き、一升瓶で約2万本を出荷する。「酒米と水、そして人の技に気候条件。それらの条件が揃って“うまい酒”ができる」と奥藤社長。「お客さんに喜んでもらえる深い味わいを醸したい」と話している。


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掲載紙面(PDF):

2008年11月22日(1822号)1面 (19,211,662byte)


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