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「坂越の嫁入り」神戸の企業が事業化

2018年09月14日

  • 2年前に婚礼イベントとして開催された「坂越の嫁入り」

    2年前に婚礼イベントとして開催された「坂越の嫁入り」

 かつて花嫁が舟で輿入れした地域の風習にちなみ、坂越地区で今年10月から、ご当地ウエディングプラン「坂越の嫁入り」の受け入れが始まる。
 「他にはないオンリーワンの挙式を提供できる」と神戸の企業が事業化。地元も「地域の活性化につながる」と歓迎している。
 海に面して集落が発展した坂越地区では、古くは細く険しい峠道を避けて海路から新婦が輿入れすることが多かった。舟で浜に着いた花嫁が仲人とともに新郎宅まで歩く様子は風情があり、市民有志の実行委員会が当時を再現した結婚式イベントを4年前から3年連続で開催。新郎新婦や親族から好評で、大勢の見物人も集まった。
 「瀬戸内の潮騒、白壁と石畳の街並み、そして由緒ある神社。一生の思い出となる結婚式にふさわしいロケーションが坂越には揃っている」と話すのは、事業化を提案したブライダル人材派遣会社「コンセロ」の佐伯美和部長。2年前の結婚式イベントをヒントに坂越湾を木造和船で航行した新婦が船着き場から大避神社まで新郎とともに人力車でへ移動し、雅楽の生演奏が流れる中で神前挙式するプランを立てた。
 和船の賃貸料や船頭の人件費などで収入の一部を地元に還元。また、結婚式の出席者が撮影する写真や動画に坂越の風景が写り込むため、「まちの魅力発信にも効果が期待できる」という。
 プラン費用は新郎新婦の衣装・着付けを含めて50万円程度。事業化を記念し、10月28日(日)の1組限定で15万円(税込み)の特別料金で受け付ける。9月20日(木)必着で募集し、複数の応募があった場合は抽選。問い合わせは同社Tel078・381・7621


文化・歴史商業・経済 ]

掲載紙面(PDF):

2018年9月15日(2293号)1面 (11,564,347byte)


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