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忠臣蔵扇子 新柄「九段目」を発売

2018年06月02日

  • 加古川本蔵を描いたオリジナル扇子「忠臣蔵九段目」

    加古川本蔵を描いたオリジナル扇子「忠臣蔵九段目」

 赤穂市立歴史博物館(長谷川隆彦館長)は、仮名手本忠臣蔵の名場面を絵柄にしたオリジナル扇子の新作「忠臣蔵九段目(山科閑居の場)」をこのほど発売した。
 オリジナルミュージアムグッズとして平成20年度から毎年一つずつ新柄を発売しており11作目。五代目・市川団十郎演じる加古川本蔵を浮世絵師・勝川春章(1726―92)が描いた錦絵を図案にした。
 仮名手本忠臣蔵で加古川本蔵は、殿中で高師直に斬りかかった塩冶判官を後ろから抱き留め、大星由良之助を討ち入りへ向かわせることとなる。九段目では、由良之助の嫡男力弥と自分の娘小浪の祝言を実現させるため、わざと力弥の槍に突かれる。「忠義ならでは捨てぬ命、子ゆえに捨つる親心」と言い残し、師直の屋敷図を由良之助に渡して死ぬ場面は悲劇と親子愛の見せ場として人気が高い。
 絵柄に採用した錦絵は虚無僧姿で現れた本蔵の全身像。への字に結んだ口元に本蔵の覚悟がうかがえる。「一流の役者を一流の絵師が描き、構図も申し分ない」(木曽こころ学芸員)と選んだという。解説書付きで1200円(400本限定)。同館(Tel43・4600)のほか赤穂市観光情報センター、赤穂情報物産館などで販売している。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2018年6月2日(2280号)4面 (11,449,579byte)


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