赤穂民報

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「見守り、寄り添う」学生らが不登校支援

2017年05月13日

  • 不登校支援の「あこうハーモニーるーむ」開設へ向けて活動内容などを話し合う学生たち

    不登校支援の「あこうハーモニーるーむ」開設へ向けて活動内容などを話し合う学生たち

 不登校傾向の児童生徒が人とのつながりを得る機会を提供しようと、関西福祉大学のボランティア学習グループによる支援事業「あこうハーモニーるーむ」が今月から始まる。
 花岳寺通商店街にある貸しスペース「古民家tunagu」(加里屋2164の52)で毎月第1・3月曜日の午後4時〜7時に開設(今月は第3・5月曜日)。幼稚園・小学校教諭や保育士などを目指す発達教育学部の学生たちがスタッフとなり、料理やレクリエーションなどを楽しみながら子どもたちと時間を共有する。
 赤穂市教育委員会事務局によると、最近10年間における市内小中学校の不登校児童生徒(病気や経済的理由を除く年間欠席日数が30日以上)は40人台から60人台の間で推移し、昨年度は62人(中学生41人、小学生21人)。公的な支援としてはカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる支援のほか、青少年育成センターの適応指導教室、地域と連携した「ひきこもり防止活動」があるが、「子どもたちが社会との関わりを持てる選択肢が増え、みんなで子どもを育もうという機運が高まることは良いこと」(同事務局)と関西福祉大学の取り組みに期待を寄せている。
 事業開始へ向けて学生たちは実際に不登校支援に携わった経験者の話を聞き、子どもたちとの接し方や相手の気持ちを思いやる心構えなどを研修した。
 「まずは自分たちが笑顔で活動して、子どもたちがリラックスできる空間を作りたい」と話すのは田坂光希さん(19)=2回生=。自身も高校生のときに不登校になったという東田翔吾さん(20)=同=は「共感できることもあると思う。胸にためている悩みをはき出してほしい」と話す。
 取り組みを指導監修する同学部講師の市橋真奈美さんは「見守る、寄り添う、子どもの力が充ちてくるのを待つ、という基本姿勢を大事にしたい。学生たちには『教育』のやりがいや課題を経験できる機会になるはず」と話している。
 利用対象は赤穂市付近在住で不登校傾向のある高校生以下とその保護者。無料で事前の申し込みも不要。問い合わせは同大学46・2525。当面の開設日は次のとおり。
 ▽5月15日▽5月29日▽6月5日▽6月19日▽7月3日


社会子供ボランティア ]

掲載紙面(PDF):

2017年5月13日(2230号)1面 (11,841,385byte)


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コメント

色々な理由で不登校の子供たちが生きる力を取り戻せる居場所が教育の場所だけでなく出来た事は大変素晴らしいと思います。継続を願っております。

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投稿:ナイス忠臣蔵 2017年05月13日


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