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災害時トイレ用井戸ポンプ整備

2016年04月23日

  • 災害時用に整備された手押し式ポンプ井戸=有年小学校

    災害時用に整備された手押し式ポンプ井戸=有年小学校

 災害で断水した場合に避難所のトイレで使える水を確保しようと、指定避難所4カ所に地下水を汲み上げる手押し式ポンプが設置された。
 兵庫県が昨年度から始めた井戸整備補助事業を活用し、約160万円をかけて赤穂市が坂越、高雄、有年、原の4小学校に整備。直径5センチの鉄製パイプを地下5〜9メートル程度まで打ち込んだ。ポンプのレバーを上下させることによって1分間に30〜50リットルを汲み上げることができ、子どもの力でも動かせる。
 停電していなければ、併設の電動ポンプ付き蛇口からも給水できる仕組み。土砂やごみで配管が詰まらないように日頃から花壇の水やりなどで使用する。飲料水には適さない。
 阪神・淡路大震災、東日本大震災では長期の断水によってトイレが不衛生な状態に。使用をためらって水分摂取を控えた避難者が脱水症状で体調を崩し、脳梗塞や心筋梗塞で倒れたケースが問題となった。
 県は指定避難所となっている県内の公立小学校すべてに災害時用井戸を整備する方針。赤穂市は今年度中に赤穂、城西、尾崎の3校で設置する予定だ。


社会 ]

掲載紙面(PDF):

2016年4月23日(2182号)1面 (10,729,577byte)


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