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「幻の名陶」で一服味わう

2015年06月07日

  • “幻の名陶”と呼ばれる古出石焼で一服を振る舞ったお茶席

    “幻の名陶”と呼ばれる古出石焼で一服を振る舞ったお茶席

 「古出石焼をこよなく愛する コレクターの逸品展」(赤穂民報社など後援)を開催中の御崎の桃井ミュージアムで7日、古出石焼を使った茶席が開かれた。来館者は名器を手に取って鑑賞しつつ、抹茶を味わった。
 古出石焼は出石地方で主に江戸中期から明治初期に作られ、大胆な造形や躍動感ある文様が特徴。希少なため他産地の陶器と混同されることがあり、“幻の名陶”と呼ばれている。
 この日は同館で年に一度、裏千家流の点前を披露している兵庫県立大学茶道部の部員11人が浴衣姿で接待。茶碗だけでなく水指や菓子鉢も古出石焼で揃え、出石生まれの僧侶、沢庵宗彭(沢庵和尚)の掛け軸を飾った。
 亭主を務めた4回生の和田小枝里さん(21)=尼崎市=は「貴重な焼き物に触れることは緊張しましたが、とても光栄に感じました」と喜んだ。白磁の茶碗で一服した加里屋の片山厚子さん(46)は「白地に青が涼しげで、焼き物のお話もしながら楽しい時間を過ごせました」と満足そうだった。
 展示は6月29日(月)まで午前10時〜午後4時。鑑賞料500円。火曜休館。Tel56・9933


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2015年6月13日(2139号)4面 (11,590,998byte)


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