忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. かしこい子育て
  3. 記事詳細

関福大リレーコラム・よく生きる

 2023年03月04日 
 前回は、哲学と教育、とくにフランスの哲学教育についてお話ししました。今回は、哲学のもっとも重要な問題、「生きる」とはどういうことかを古代ギリシャの哲学者ソクラテスの発言から考えていきましょう。


 紀元前399年、ソクラテスはアテナイの法廷に告発され、死刑宣告を受けました。罪状は、国家公認の神々を拝まず、既存の道徳に対する批判活動により青年たちを腐敗させているということでした。

 このような不正な告発により死刑の判決を受け、獄中にあったソクラテスに対し、その友人クリトンは、「このまま刑死してしまうことは、正しいことではない」と進言しました。すると、ソクラテスは、「一番大切なことは単に生きることそのことではなくて、善く生きること」そして、「善く生きることと美しく生きることと正しく生きることとは同じだ」と自分の人生の根本原則を主張しました。

 西洋哲学史においてもっとも有名な言葉のひとつですが、このソクラテスの主張を私なりに解釈するなら、ただ単に生きることや自らの欲望を満足させながら生きることは善い生には値しないということです。人間にとって、自らを偽らないこと、他者に対しては誠実かつ親切であること、そして自らの人生において実現したい高い目標を持ちながら、自己実現をしていくことが重要ではないかと考えます。そして、それが、ソクラテスの主張する「善く」「美しく」「正しく」生きることの追究につながるのではないでしょうか。

 わたしたちはこの世に生を受け、その命が尽きるまでさまざまな経験をしながら生きていきます。しかし、仕事、育児などに追われ、生活を送るだけで精一杯かもしれません(実際、私自身もそうかもしれません)。そのような慌ただしい日常のなかでも善く生きるための努力を忘れないで続けていきたいものです。(中田浩司・教育学部児童教育学科講師)
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2023年3月4日号(2498号) 3面 (11,792,389byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 周世最終処分場の「閉鎖」市が撤回←お年寄り(03/27)
  • 戦後七十年・語り継ぐ(6)〜長崎で九死に一生←宮澤 貫(03/25)
  • 周世最終処分場の「閉鎖」市が撤回←(03/24)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

メール会員登録

赤穂民報のニュース(一部)をリアルタイムでお届けします。

e-mail(半角入力)

携帯でドメイン指定受信をされている方は「@QRmail.jp」を指定してください。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警